在宅ワーク/在宅ワークの始め方

取り柄がない人のための「仕事の探し方」とは? 自分を見直す!

今回のテーマは、「取り柄がない人の仕事の見つけ方」。「私は取り柄がないのですが、在宅ワークはできるでしょうか? まずはパソコン入力から始めてみたいのですが……」という質問をよく受けます。この機会にぜひ一緒に考えていきましょう。

宮田 志保

執筆者:宮田 志保

テレワーク・在宅ワークガイド

取り柄がないけど、仕事を始めたい

取り柄がない人の仕事の探し方

全く取り柄のない人なんていないはず。自分のこと、もっと発見してみましょう。

よくいただく質問に、「在宅ワークを始めたいと思っています。でも私は結婚してからずっと主婦で、子育てと家事をしてきましたので、何の取り柄もありません。まずはカンタンなパソコン入力から始めたいと思っているのですが、何かよいお仕事はないでしょうか?」
という内容があります。

質問はせずとも、今、この記事を読みながら、心の中でそう思っている方も多いのではないでしょうか。今回のテーマは、「取り柄のない人の仕事のみつけ方」。ここまで読んで「取り柄がないなんて失礼だな!」と思われた方、そう感じたあなたは既に取り柄があるので読まなくても大丈夫。「私のことかな? どうしたらいいのか知りたいな」と思われた方、ぜひ一緒に考えていきましょう。

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<目次>
 

「何の取り柄もない人に仕事はないよ」

私が「取り柄のない人のための在宅ワーク探し」について記事を書こうと思う、と元同僚だった広告営業マンに話したところ、返ってきた言葉は、

「何の取り柄もない人に仕事はないよ。第一、こっちが苦労してとってきた大切な仕事を、何のために『お金』まで渡して、何の取り柄もない人にお願いしないといけないの? SOHOに仕事を依頼するのは、その道のプロだと思っているから。その辺りの認識がなさ過ぎなのでは?」

という厳しい意見でした。確かに私もそう思います。でも、それを言ってしまうと、全てが終わってしまいます。では、どうしたらいいか。

取り柄がない人には仕事がない
取り柄がある人には仕事がある
取り柄を発見すれば、仕事も発見できる…?

というなんだかパズルような答えを考えてみました。さあ、順をおって考えてみましょう。
 

「取り柄」って何だろう

謙虚なのは日本人の美徳⁉ でも、面接では積極的に自己アピールをすることが大切。

謙虚なのは日本人の美徳⁉ でも、面接では積極的に自己アピールをすることが大切。

まずは、この「取り柄」という言葉について辞書で調べてみると「長所」という意味がでてきます。

「あなたの取り柄はなんですか?」と聞かれると、何となく答えにくいのですが、「あなたの長所はなんですか?」と聞かれると、「そうですね~、明るいことでしょうか」と何かしら自分の良い部分を思い付くことができると思います。これはちょっとした見方の違いから生まれたものですよね。

■事例
フリーとして仕事を始めたいA子さんが、DTPオペレーター業務の面接にきました。A子さんは、3月からSOHOを目指し、広告代理店を辞めました。前職では、事務の他に簡単な作業も手伝っていたので、ソフトにも慣れています。ただし個人での受注はまだありません。

●Aパターン
「よろしくお願いします。まだ、フリーでの仕事の経験がないのですが、個人として始めたいと思い応募しました。経験があるといっても初心者同然なので、一生懸命勉強させていただきます」

●Bパターン
「これまでは小さな広告代理店の事務をやっていました。事務といってもIllustratorやPhotoshopを使って仕事を手伝うこともありソフトには慣れています。また電話応対や、文書の作成も担当しておりました。よろしくお願いします」

この2つのパターン、同じ人物の答えなのに全く違うと感じませんか? どちらに仕事をお願いしたいかは一目瞭然ですよね。

それでは、面接や仕事を探す時に注意するポイントをまとめてみましょう。
 

面接や仕事を探す時に注意するポイント

1.出し惜しみをしない
採用面接というのは、ある意味「一期一会」。正社員面接であれば、ゆっくり時間をとってくれるケースもありますが、外注としてお願いするSOHOについて何度も時間をかけて面接というケースは少ないようです。実力主義ですから、面接がないことも多くあります。面接や仕事の説明会では、ぜひ積極的に自己アピールをしましょう。このチャンスを逃せば、二度と会うことができない場合もあるのです。自分の良いところを全て紙に書き出し、クライアントにとって、自分は必要な人間かどうか考えてみましょう。

2.仕事を依頼する側の欲しい人物像になる
面接や、仕事を受けたい時は、まずクライアントとなる相手の研究をしましょう。インターネットにホームページがあるのであれば、事前にチェックしたり、社名を検索してみることも大切。この作業を行っていれば、悪徳企業に騙されることも少ないのです。まず、相手の事を知り「どんな人材を求めているのか」を自分なりに考え、相手が仕事をお願いしたいSOHOになりきってみましょう。それに基づいて資料や受け答えの準備をすると効果的です。

3.余計なことを言わない
一言余計な人がいます。あくまでも自分は面接にきたのだという立場を忘れないで下さい。余計なことというのは、「家族の話」「相手の会社の話」「自慢話」などです。自慢話と、過去の経歴は異なります。特に注意したいのが、相手の会社の噂話を言ったり、「オフィスに観葉植物を置いたらいいですね」など、自分の立場をわきまえずに話し出す人。お子さんの話も聞かれもしないのに話す必要はないと思います。

以上の3点に注意し、仕事の案件に応募する前に、まず自分自身の「整理」を行ってみましょう。採用ポイントを無視し、ガムシャラに応募しても結果は見えています。

取り柄のない人の仕事の探し方とは、まず自分をよく見直し、長所を確認してから応募にのぞむことなのではないでしょうか。どんな人にも必ず良いところはあります。向上的に、隠れた自分を発見し活かして下さい。きっと仕事も後からついてくると思いますよ!

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