コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

コンサルタント入社後最初のハードルとは?(2ページ目)

大学を卒業したコンサルタントが入社して、最初のハードルとは何か?経営知識?IT知識?会議の運営?いえそうではありません・・・じつはもっと手前に、簡単そうに見えて実は難しいハードルがあるのです。

執筆者:大石 哲之

実例1.あるベテランコンサルタントの怒り

議事録がどのくらい重要かを示すエピソードがあります。

昔、私の知り合いのベテランコンサルタントが、最近の若手コンサルタントの様子に激怒していました。その理由を聞くと、このようなことでした。

「若手の中に、何年経っても議事録の書けないやつがいる!何故私がこの年になって議事録を作らなくちゃいけないんだ。議事録が書けないコンサルタントは、コンサルタントじゃない!」

残念ながら、議事録が書けないのでは、コンサルタントとしては失格です。

このベテランコンサルタントの方も、いつも決まって怒るときは議事録の話です。逆に言えば、コンサルタントとして入社して、いち早く上司から認めてもらうためには、議事録がうまくなるということが一番効果的といっても過言ではないでしょう。他に何もできなくても議事録さえ書ければ、最低限使ってもらえるからです。

実例2.コンサルタントの議事録レビュー

コンサルタントの議事録のレビューはかなり強烈です。
私が新人コンサル時代だったころ同期に聞いた話で、こんなエピソードがあります。

「議事録を書いて上司に持っていき、赤字を入れてもらった。しかし、自分が書いた議事録の量よりも赤字の量が多く、凄まじいプレッシャーを感じた」

「パッと議事録を見るなり、そのままゴミ箱にいれられた。レビューもできないレベルと言われ、へこんだ」

「何回書き直してもOKが出ず、一日中議事録に費やす羽目になり、同じ議事録を5回も書き直した。そのおかげで、徹底的に叩き込まれて、議事録だけはうまくなった」
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