第1回「コンサルタントがあるべき姿」 - コーポレイトディレクション代表石井氏インタビュー
コンサルタントとしてあるべき姿とは? |
今回は、コーポレイトディレクション代表取締役 代表パートナーの石井光太郎氏に、コンサルタントとしてのあり方、経営者としての考え方、そしてどういう会社を作っていきたいかというお話を伺いました。3回にわけてお届けします。
コーポレイトディレクション(CDI)は、1986年に外資系経営戦略コンサルティングファームに在籍していたコンサルタント10名により、国内初の独立系経営戦略コンサルティングファームとして設立されました。
当時、「経営戦略コンサルティング」と言えば、外資系企業ばかりでした。そうした中、日本をベースとする唯一の経営戦略専門集団として、より日本の企業文化に沿った経営戦略立案・実行のサポートを目指すコーポレイトディレクションの設立は、コンサルティング業界に大きなインパクトを与えました。
今回は、そんな石井氏に、「コンサルティングとは何か?」「コンサルタントとは何か?」という非常に根源的な問いを中心にお話を伺いました。
本物の鏡になる
-コンサルタントの仕事ほど分かりにくいものはないのではないかと思います。石井さんはコンサルタントというのは何であると考えていますか?コンサルタントの例えとして企業の医者など様々な表現がありますが、私がよく使う表現があります。
それは「本物の鏡になる」ということです。
クライアントが自分の会社の状態などについてコンサルタントという「鏡」を覗き込む。コンサルタントが「鏡」になって、クライアントの状態を「ありのまま」に映し出すことによって、クライアントは自らの根本的な問題、つまり「こうであるはず」「こうであるべき」と思っている姿と、現実の姿の間の本質的なギャップに気付きます。それが「変革の出発点」になります。
「本物の鏡」としての、つまり徹底的な第三者としての存在、それがコンサルタントそのものであり、存在意義であると私は考えています。