住みたい街 首都圏/子育て・環境重視の街選び

子育てに良い街選び1 最初に考えること(3ページ目)

子どもを持つ家族であれば、子どもにとって良い環境を選びたいと思うのは当然です。しかし、漠然と子育てに良い街というだけでは、具体的な街選びはできません。では、何から考えれば良いのでしょう?

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

伸び伸び派にも教育熱心派にも
街や学校の雰囲気は大事

通学路標識
小中学校は学力の基礎を作る場だけに、親としてはどんな学校かはおおいに気になるはず
伸び伸び派、教育熱心派ともに、環境、立地、住まいの広さなど、考えたい点はそれぞれにありますが、ここでは共通して大事な点を挙げます。それは街や学校の雰囲気。例えば地域によってはクラスの大半が私立受験をするような小中学校がありますが、その街では放課後は外で元気に!と親が願ったとしても、一緒に遊ぶ友達がいないということがあり得ます。もちろん、その逆もあり得ますから、街や学校の雰囲気は早い時点でチェックしたいところ。

小学校
最近では自治体単位で独自の教育方針などを打ち出していることもあるので、そうしたチェックも大事
具体的にはやはり実際に街に行ってみること。よく、購入希望の物件周囲の学校の評判はどうですか?という質問を受けるのですが、情報として、学校の教育方針や進学先などは分かるとしても、学校の雰囲気までは分かりません。また、その雰囲気を良いと感じるかどうかも評価とは別問題。住む人が実際に行ってみるしかありません。

学校以外では学習塾や予備校などが集まっていることが多い、駅周辺も要チェック。学習塾などが多い街であれば、教育熱心な家庭が多いと想像できます。ちなみに、こうした施設はビルの2階、3階にある場合が少なくないので、ビルの看板を見上げるようにして歩いてみるのが手です。

公園
一般的には同年代の子どものいる地域のほうが子育てには良いと言われる
入学前の子どものいる家庭であれば、週末などに家族連れが集まるような公園や公共の施設を訪れてみることをお勧めします。どのような年代の子どもが多いかなどといったことはもちろん、周囲の会話を聞いているだけでも街の雰囲気は分かるもの。私が訪れた街の中には、親子の会話が怒鳴りあっているかのような場所もあり、苦手だなあと感じたことがあります。もちろん、このあたりの感じ方は人それぞれ。活気があってよいと思う人もいるでしょう。どんな場所にせよ、自分が、子どもと過ごす週末が楽しいと思える場所を選んでいただきたいと思います。

次回以降では、伸び伸び派、教育熱心派、それぞれにお勧めの街をご紹介します。
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