歴史と再開発の南口に
自然と商店街、川越街道のある北口
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東武東上線で最後の都内部の駅となるのが、成増。隣は埼玉県和光市になる |
池袋から東武東上線急行で10分、東京メトロ有楽町線利用でも10数分、板橋区成増は埼玉県と隣接する街です。東武東上線で成増に近づくと、まず気づくのは駅を挟んで南口と北口に大きな高低差があること。これは駅だけでなく、成増駅周辺も同様。意外に坂の多い街なのです。
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ホールや図書館などの入った建物が並ぶ北口側。駅からはペデストリアンデッキでつながれている |
さて、高いのは駅北口。こちら側は元々駅より7m近く高かったそうで、それを生かして昭和63年から再開発が行われました。現在では整然としたバスロータリー、区民センターやホール、スーパーの入ったアクト、区立図書館や郵便局などが入ったアリエスなどの複合施設が建ち並んでいます。駅から少し離れた北口商店街がありますが、残念ながら、駅からの距離のせいでしょうか、活気があるとは言いがたいようです。
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駅周辺には赤塚エリアへの道案内の掲示が |
また、北口側と隣駅下赤塚との間にある赤塚エリアは「自然と歴史と文化の里」と称されており、神社の丘が古墳だったり、平安初期に創建された寺があったりと、古くから開発されてきたことが伺えます。そうした歴史を伝えようと、区では戦国時代にこの地域を支配していた千葉氏の赤塚城址跡を中心に、郷土資料館や区立美術館を擁する赤塚溜池公園を整備しており、散策には楽しい場所となっています。周辺には東京大仏や落語「怪談乳房榎」もモデルとなった榎にちなんだ碑などもあります。
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南口ロータリーに隣接する商店街、すきっぷ村入り口。かつてダイエー本社があったこと、モスバーガーが一号店を出したことでも知られる |
駅南口側には東武東上線と平行して川越街道、東京メトロ有楽町線が走っており、有楽町線成増は川越街道沿いにあります。2駅の間ですから、人通りが多く、こちらにはすずらん通り、すきっぷ村などといった商店街、スーパーなどがあります。元々は地元資本が多かったはずですが、最近は大手チェーン店が増えているのは、ちょっと残念なところです。また、川越街道沿いではファミリーレストランや学習塾、予備校なども目につきます。
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光が丘公園の入り口部分の並木。季節ごとの楽しみがある公園だ |
さらに、南口から1kmちょっとほどのところには都立光が丘公園があり、歴史の北口に対して自然の南口といった感じ。光が丘公園には広大な芝生広場やバードサンクチュアリ、にテニスコートや野球場、弓道場といったスポーツ施設、バーベキュー広場などもあり、一日楽しめるスポットです。光が丘エリア内には大学病院、多機能型ショッピングセンターもあります。
成増とその周辺はこうなっている
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成増周辺の概念図。北に歴史、南に自然、そして白子川を挟んで和光市と向かい合っている |
次は通勤に超便利な成増の事情、そして住宅価格です。