エクセル(Excel)の使い方/印刷・図形・共有機能など

Excelのヘッダーとフッターを活用しよう

Excelのページ設定の便利機能「ヘッダー・フッター」について、その基本操作やおすすめの設定内容、位置の調整方法などを詳しく紹介しています。複数ページにわたる資料などをExcelで作成・印刷する場合、必須の機能ともいえるヘッダー・フッター。ページ番号の他、日付や画像、シート名、ファイル名、作成者名などの設定方法も解説します。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

 

ヘッダー・フッターとは

ワークシートの印刷が複数ページになるとき、各ページに共通して日付などを印刷したい場合があります。そんなときに便利なのが「ヘッダー・フッター」です。ヘッダーを設定すると「ページの上部」、フッターを設定すると「ページの下部」に、共通の内容を印刷することができます。ヘッダー・フッターを変更すると、その内容が全ページに反映される点も大きな魅力といえるでしょう。
ヘッダー・フッター

ヘッダー・フッター



 

フッターを設定してみよう

ここでは、フッターの中央部分に「ページ数」を設定してみましょう。「ページレイアウト」タブの「ページ設定」グループの右下のボタンをクリックします。
「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」グループの右下のボタンをクリック

「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」グループの右下のボタンをクリック


もし、「ファイル」タブ→「印刷」をクリックして印刷のBackstageビューを表示している場合は、画面下中央の左寄りにある「ページ設定」をクリックすると、「ページ設定」ダイアログボックスを表示できます。
画面下中央の左寄りにある「ページ設定」をクリック

画面下中央の左寄りにある「ページ設定」をクリック


Excel 2003以前の場合は、「ページ設定」ダイアログボックスを表示するには、「ファイル」メニュー→「ページ設定」をクリックしてください。
「ファイル」メニュー→「ページ設定」をクリック

「ファイル」メニュー→「ページ設定」をクリック



表示された「ページ設定」ダイアログボックスの「 ヘッダー/フッター」タブで、「フッターの編集」ボタンをクリックします。
「フッターの編集」ボタンをクリック

「フッターの編集」ボタンをクリック

 
Excel2016での操作画面

Excel2016での操作画面


表示された「フッター」ダイアログボックスで「中央部」のボックス内をクリックし、左から2番目のボタンをクリックします。
「中央部」のボックスにページ番号を設定

「中央部」のボックスにページ番号を設定

 
Excel2016での操作画面

Excel2016での操作画面


「中央部」に「&[ページ番号]」と表示されたことを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
「OK」ボタンをクリック

「OK」ボタンをクリック

 
Excel2016での操作画面

Excel2016での操作画面


「ページ設定」ダイアログボックスのプレビューで、フッターにページ番号が表示されていることを確認して「OK」ボタンをクリックします。
「OK」ボタンをクリック

「OK」ボタンをクリック



これで、ワークシートを印刷すると、ページの下部にページ番号が印刷されるようになりました。なお、ヘッダー・フッターは「ワークシート単位」で設定します。もし、ブック内のすべてのワークシートのフッターにページ番号を印刷したい場合は、各ワークシートのフッターを設定する必要があります。
フッターにページ番号が設定された

フッターにページ番号が設定された



 

ヘッダー・フッターに設定できるその他の内容

ここでは、フッターを設定しましたが、ヘッダーを設定する場合も、同じ画面で設定できます。ヘッダー・フッターには、ページ数のほか、下図のような内容を設定できます。
ヘッダー・フッターに設定できるその他の内容

ヘッダー・フッターに設定できるその他の内容



さらに、各ボックスには文字を直接入力できるので、印刷したい文字を自由に設定することも可能です。
各ボックスには文字を直接入力できる

各ボックスには文字を直接入力できる



左端のボタンをクリックすると、「フォントの設定」ダイアログボックスが表示され、ヘッダー・フッターに設定した文字のフォントを設定できます。
「フォントの設定」ダイアログボックス

「フォントの設定」ダイアログボックス

 

オススメのヘッダー・フッター設定

それでは、定番ともいえるオススメのヘッダー・フッターの設定を4つ紹介しましょう。1つめは、中央のフッターにページ数に総ページ数も印刷する設定です。すべてのワークシートに設定しておくと、ブック全体の印刷ページ数が総ページ数となるので大変便利です。
ページ数に総ページ数も印刷する設定

ページ数に総ページ数も印刷する設定



2つめは、右側のヘッダーに「印刷した日付」と「作成者の名前」を印刷する設定です。印刷した日付が自動的に入力されるので、今日の日付をいちいち確認する必要がなくて便利です。なお、作成者の名前は直接入力します。改行は、日付の設定の末尾にカーソルをおいてEnterキーを押してください。
「印刷した日付」と「作成者の名前」を印刷する設定

「印刷した日付」と「作成者の名前」を印刷する設定



3つめは、右側のフッターに「ブック名」と「シート名」を印刷する設定です。印刷したあと、「この印刷物の元のブックやワークシートはどれだろう?」と探す必要がなくなるオススメの設定です。改行するには、「&[ファイル名]」の末尾でEnterキーを押してください。
「ブック名」と「シート名」を印刷する設定

「ブック名」と「シート名」を印刷する設定



4つめは、右側のヘッダーに「会社のロゴ」などの画像を印刷する設定です。「自社で作成した資料であること」などを表す場合などに便利です。右から2番目のボタンをクリックすると、「図の挿入」ダイアログボックスが表示されるので、ロゴデータを指定して「挿入」ボタン(Excel 2007以降では「開く」ボタン)をクリックします。なお、画像はそのままの大きさで印刷されます。ヘッダー・フッター印刷用の小さいサイズのロゴデータを準備しておくとよいでしょう。
「図の挿入」ダイアログボックス

「図の挿入」ダイアログボックス

 
「会社のロゴ」などの画像を設定

「会社のロゴ」などの画像を設定

 

ヘッダー・フッターの印刷位置を調整する

ヘッダー・フッターの印刷位置は、「ページ設定」ダイアログボックスの「余白」タブで設定します。ヘッダーの数値を大きくすると、ヘッダーの印刷位置が下側へ、フッターの数値を大きくするとフッターの印刷位置が上側へ調整されます。
「ページ設定」ダイアログボックスの「余白」タブ

「ページ設定」ダイアログボックスの「余白」タブ



印刷内容の余白とヘッダー・フッターの余白の関係は下図のとおりです。
印刷内容の余白とヘッダー・フッターの余白の関係<br>※この図は、印刷プレビュー画面で、「余白」ボタンをクリックした画面表示です。

印刷内容の余白とヘッダー・フッターの余白の関係
※この図は、印刷プレビュー画面で、「余白」ボタンをクリックした画面表示です。



上図からわかるとおり、ヘッダー・フッターの余白が、印刷内容の余白より大きくなると、印刷がかぶってしまうので注意してください。
ヘッダー・フッターの余白が印刷内容の余白より大きくなると印刷がかぶってしまう

ヘッダー・フッターの余白が印刷内容の余白より大きくなると印刷がかぶってしまう


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