2. 「非言語の基本」 カラダ全体を使うつもりで話してみよう
アイコンタクトも相手に気持ちが十分伝わる
「目は口ほどにモノを言う」といいますが、話す時はしっかりアイコンタクトをとるようにしてください。
ずっと視線を合わせているのは不自然だと思うかも知れません。相手の目とアゴのあたりを交互に見るようにすると、「見つめられている状態」や「威嚇されている状態」だと勘違いされることもありません。シャイだったり、自信がなかったりでアイコンタクトをとるのが難しいという人は、相手の鼻とアゴの部分を交互に見るようにしてもアイコンタクトをとっているように見えるので、そこから慣れていきましょう。
表情も重要です。相手に好感を持って聞いてもらいたいのなら、あなたもぜひ笑顔を心掛けてください。自分は普通の表情のつもりでも、傍から見ると無表情だったりムっとしているように見えることがあります。笑顔が不適切なシーンもあるとは思いますが、口角だけは軽く上げておくことを習慣にするといいでしょう。あなたに話しかけやすい雰囲気になりますよ。
人間は話す内容そのものよりも、視覚情報を含めた「話の雰囲気」に反応すると言われています。せっかくいい内容を話しても、オドオドしていては聞き手に伝わりにくいので、姿勢をよくし、ハキハキと話すという基本を忘れないようにしてください。
優しい雰囲気を出したいときには、声のトーンとスピードを落とせばOK。可愛い雰囲気を出したいときは上目遣いにしたり、横柄な雰囲気を出したいときはアゴを少しあげるようにしたり、カラダ全体を使ってどんな雰囲気が作れるのか実験してみると面白いですよ。
3. 「伝え方の基本」 わかりやすい話はポイントを絞ろう
情報は3つに整理してから伝える
短期記憶とか長期記憶という言葉を聞いたことがありますか? 記憶のメカニズムによると、人間が一度に覚えられる情報は7プラスマイナス2。つまり5~9なのだそうです。これが一度に覚えていられる限界なので、話しをする時のポイントは7の半分の3~4に絞るのが適当だと言われています。
日本には「四の五の言うな」という言葉があります。一度に伝える情報が4つというのは多いと感じる人もいると思いますので、基本として「ポイントは3つに絞る」と覚えましょう。例えば「理由は3つあります」「この話のポイントは3つです」というように、話す前にフレームを提示することを習慣にすると、自然に情報の整理も身につきます。