駅北側には10余の商店街、
物価の安さと新鮮さが魅力
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細い道の両側に小さな店が連なる霜降銀座。途中には休憩所などもある |
さて、庭園、寺社、大和郷と並んで、この街で目に付くもの、それは商店街です。駒込駅周辺には駅の北側を中心に10箇所以上もの商店街があるのです。中でも昭和初期に暗渠になった谷田川の上を利用して伸びる霜降銀座商店街は平成17年に第1回東京都商店街グランプリで準グランプリを受賞したほど商店街の活性化に熱心。また、この商店街はさらに染井銀座商店街、西ヶ原銀座商店街にまで続いています。長い、長い商店街なのです。
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スーパーもあるものの、基本は個人商店。いかにも手作りといった素朴な品が並ぶ |
実際に商店街を歩いてみると、地元の個人商店が多く、店の奥で作った手作りのお惣菜やパンが並ぶ店も。物価の安さや鮮度も羨ましいところ。高齢者や子どもの姿も多く、店の人と会話しながら買い物をしたり、通りで遊びまわったりという姿は古くからの街ならではです。商店街の両側は一歩入ると、細い路地の多い住宅街ですから、ご近所の人たちに愛されている商店街というわけです。
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昔ながらの店に混じって、最近はしゃれた雰囲気の店も増えてきた。こちらはケーキ屋さん |
ちなみに駒込の商店街を歩いていて目についたのは喫茶店。駅近くにはチェーンのコーヒーショップもありますが、古い、昔ながらのナポリタンなどのある喫茶店もそこここに健在。懐かしい気分になれます。また、駅近くにあるアルプス洋菓子店をはじめ、駒込周辺にはおいしいケーキ屋さん、和菓子屋さんも多く、甘いものを買うだけに訪れる人もいるのだとか。甘党なら見逃せない街のひとつです。
駒込駅周辺は
豊島区、文京区、北区が隣り合う複雑エリア
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本郷通りに面した駅北口、現在工事中の南口は豊島区内にあるが、東口は北区にある駒込駅。複雑だ |
山手線を挟んで北側は商店街とどちらかといえば区画の小さい住宅街、南側は寺社や区画が広めの住宅街が中心という、場所によって表情の異なる駒込ですが、もうひとつ、異なるのが自治体。駒込駅周辺は豊島区、文京区、北区が隣り合う場所で、ほんのちょっと離れるだけで区が異なるのです。簡単にまとめたのが以下の図ですが、最寄り駅が駒込でもアドレスは場所次第。当然、自治体が違えばサービスも異なりますから、注意が必要です。また、アドレスは豊島区駒込、文京区本駒込でも駅としては巣鴨のほうが近いという場合もあります。
駒込駅周辺の概念図
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駒込~巣鴨間は山手線でも700mしか離れておらず、かなり近い。本郷通り下には東京メトロ南北線、白山通り下には都営地下鉄三田線が走っている |
では最後に気になる駒込周辺の住宅事情。こちらも複雑です。