さて、まずは5位。いきなり、超マイナーな商店街が登場します。港区は高輪、都心のど真ん中にある、その名もかわいいメリーロード高輪。さて、どんな場所?
第5位 歴史散歩ができちゃう都心の商店街、
カメラ片手に歩いてほしい、メリーロード高輪
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二本榎通りでもひときわ目立つ古めかしい建物が和菓子のとらやさん。背後にあるのは都営住宅で桜の名所でもある |
モノを買う場所としての
メリーロード高輪は微妙です。カフェや和菓子屋さん、米屋さんはありますが、八百屋さんや魚屋さんがあるわけではなく、どちらかといえばマンションのほうが多そうな通りですから。しかし、この通り、都心で、しかも歴史のある街にあるだけに、違う楽しみがあります。
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帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトの弟子である岡見健彦さんの手による日本基督教団高輪教会。すぐ近くには高野山東京別院があり、和洋混在! |
それが歴史散歩。ここは駅で言うと東京メトロ南北線・都営三田線白金高輪から少し入ったところにあるのですが、白金高輪駅からメリーロード高輪のある二本榎通周辺、また、二本榎通りと平行して走る桜田通り沿いにはお寺、神社に教会、クラシカルな洋館に昔ながらの和菓子屋さんや米屋さん、桜の名所などがあり、散歩が楽しい場所なのです。商店街沿いにお寺、教会が10以上もあるなんて、他にはないはずですから、その意味では珍しい商店街というわけです。
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勝負に覚林寺のお祭りには勝てるお守りが買えるということで受験生からギャンブラーまでが集まるそうだ |
訪れるならお勧めは5月4日~5日に行われる清正公大祭の時期。桜田通り沿いには、江戸時代の武将、加藤清正の位牌を祭った覚林寺(地元では清正公さまと親しまれています)があり、祭りの時だけ武運の強かった清正にちなんだ勝守りが授与されます。そして、お祭りに合わせて清正公と桜田通りをはさんだ天神坂やメリーロード高輪周辺には屋台が出るのですが、これが意外なほど下町っぽい。これが高額マンションの並ぶ都心のお屋敷街?と思ってしまうほどで、その意外性を楽しむならこの時期というわけです。
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泉岳寺に向かう途中の路地で見かけた歴史のありそうな木造住宅。近くには古い井戸なども残されていた |
また、この二本榎通り周辺はちょっと横道に入ると銭湯があったり、古い木造住宅が残っていたり、行き止まりにならないのか心配になるほど細い路地があったりと、いろいろな発見のある場所。絵になるスポットも多いので、カメラ片手に散歩してみてはいかがでしょう。
続いては4位。下町のおいしい商店街が登場します。