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逆ドーナツ現象、ニュータウン建替、社宅跡地再開発… どうなる?関西エリアの住宅事情(2ページ目)

2004年は、大阪都心のタワーマンションの建築ラッシュが話題となりました。さて、2005年はどのような年になるのでしょうか?

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

ニュータウンの建て替え計画が進行

千里ニュータウンの建て替え
初期のニュータウンでは、建物が老朽化し、建て替え計画が進んでいる。
関西には、ニュータウンと呼ばれる住宅地がたくさんあります。中でも、千里ニュータウンをはじめとする初期のものは、開発されてから40年以上もたっています。今、このニュータウンの建て替えが次々に行われています。

元祖ニュータウン「千里」の記事でも紹介しましたが、千里ニュータウンは、日本でも一番最初に開発されたニュータウン。開発されて40年。老朽化した建物の建て替えが続々と行われています。そのほとんどが、住宅供給公社などの分譲団地。中層階の団地から、高層マンションに建て替えることにより、戸数が2倍以上になり、増えた戸数分を分譲することで建設費用などをまかなっています。この方法により、千里中央駅前には、今も建て替えラッシュ。今年は、これらのマンションの分譲が増えていきそうです。

また、分譲住宅だけではなく、賃貸住宅の建て替えも計画され始めました。賃貸住宅の建て替えは難しいと言われてきましたが、大阪府住宅供給公社では、賃貸住宅の建て替え計画を発表しました。転出希望者分を差し引いて新しい建物を建設。余った土地を民間事業者に売却し、建て替え資金を調達するという方法です。この方法で、千里ニュータウンの吹田市佐竹台、豊中市新千里西町の住宅を建て替え、2007年春には、一部の完成を目指すとのことです。

また、千里ニュータウンの次に開発されたという、兵庫県の「明石舞子団地」。 神戸市と明石市にまたがるニュータウンで、こちらでも建て替え計画が進むようです。その方法は、住宅公社が運営する商業施設と公営の賃貸団地を民間主体で建て替えるというもの。土地を公社が賃貸し、建物を民間企業が建設・運営するという民間企業主導の手法で、建て替える計画がすすんでいます。

このように、いろいろな方法で、老朽化された建物が建て直されるようになりました。これらがモデルケースとなり、各地で建て替え計画がすすみそうです。 また、初期のニュータウンは、立地条件もよく、緑豊かな恵まれた環境にあることが多いですね。これらの地区では、魅力的な物件が多いはず。ニュータウンの建て替え情報も必見です。


社宅跡地での分譲マンション建築もまだまだ続く

大規模マンション
社宅跡地が続々とマンションに。大規模なマンションは、スケールメリットもあり魅力的。
ここ10年ほど、社宅の跡地に建設されたマンションがたくさんありました。今年も、そのような物件は多く出てきそうです。中でも注目すべきは、西日本旅客鉄道(JR西日本)の社宅跡地。ほとんどが、駅に近く、広大な敷地でマンション建設にはもってこいの土地ばかりです。ほとんど、大手不動産会社と共同で事業を展開する予定で、今年は大阪府を中心に事業がすすみそう。

茨木市では、社宅が10棟あった1万6000平方メートルの土地に、分譲マンションの建設計画がすすんでいます。総戸数は291戸で家族向けとなるマンションとなるようです。 また、阿倍野の社宅跡地では、地上43階・地下1階のタワー型マンションの建築が予定されており、販売個数は246戸。いずれも、魅力的な物件になりそうですね。

いかがでしたか?2005年は、酉年にちなんで、関西地区も大きくはばたける年になるといいですね。今年の終わりには、「いいことがたくさんありました」と、関西でのステキな出来事がたくさん紹介できますように……。



【ガイドのおすすめエリアレポート】
ガイドのおすすめエリアレポート(大阪府)Vol 5 元祖ニュータウン「千里」

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