子どもが外で思い切り遊べる環境は少なくなってきました。少しでも、子どもにとっていい環境を作りたいものです。 |
そして自分たちだけではなく、子ども達を街全体で守る姿勢も必要です。パトロールはもちろん、子どもとのちょっとした会話、街の整備など、街全体から犯罪をなくそうとする姿勢が街のあちこちで見られると、犯人も居心地が悪く、その街での犯罪をあきらめることでしょう。街の安全は、街の防犯意識から。住人のひとりひとりの心がけからです。
今回の記事は、すべての街が凶悪犯罪とはかけ離れ安心して住めるように、家庭面での取り組み、そして行政面での取り組み面の両側面から「犯罪の少ない街の見方」を紹介しましょう。
凶悪犯に狙われやすい街かどうか…まずは駅から歩いてチェック!
警察庁が発表した「平成16年(1~11月)の犯罪情勢」によると、子どもの犯罪被害件数は、全国で33万件。そのうち0~5歳の未就学児は、623件。小学生は24,000件と件数的には少ないのがわかりますが、犯罪の内容を見ると、殺人の被害が一番多いのは0~5歳の未就学児(169件中、未就学児80件)。略取・誘拐の被害が多いのは小学生(223件中、92件)。つまり、小学生以下の子どもは、凶悪犯罪にあう確立が高いといえるのです。駅のゴミ箱なども要チェック!散乱しているゴミ箱からは、悪いことをしてもとがめられない雰囲気が伝わります。 |
■落書きがないか
■自転車が乱雑に置かれていないか
■ゴミなどが散乱していないか
■花や緑などがあるか
駅の構内やトイレなどに、落書きなどがあるところがよくあります。このような地域では、悪いことをしても、誰も注意をしていないと予想されます。また、このようなことが日常茶飯事で起こっていそうな地域とも受け取れます。また、乱雑に置かれた自転車や散乱したゴミも同様です。管理の目が行き届いていない証拠ですね。このような地域では、街の中で小さな犯罪が繰り返し起こっていることが多く、この風潮が凶悪犯罪を呼び起こすことにもなりかねません。
一方、駅前に花や緑があふれゴミもなく清潔なところは、人の目が行き届いている印象を受けます。また花や緑などは、人の心を和ませる効果もありますね。地域の住人の美意識の高さや地域の愛着心が見れます。こういった地域では、他人の目が気になることが多く、犯罪は起こりにくいと言われています。
コンビニ・公園・街灯がポイント!
公園も犯罪の起こりやすい場所。死角がないか、見通しがいいかをしっかりとチェックしましょう。 |
■コンビニが若者のたまり場になっていないか
■公園は、見通しがいいか
■違法駐車が多いか
■夜道は、街灯で照らされているか
まずは、地域の子ども達の様子が気になります。外部からの犯罪者はもちろんですが、街の内部に犯罪の素地があっては話になりませんね。最近では、中学生や高校生などがコンビニエンスストアの前で座ってたむろっている姿をよくみかけます。もちろん部活の帰りなどの姿もありますが、中には深夜まで続き、大騒ぎをしている姿もあります。こういった雰囲気は、他の子どもへの影響もあり、同じ親としても心配ですね。
公園は、子どもが犯罪者から声をかけられやすいところ。念入りにチェックしたいところです。まず
■外からの見通しがいいか
■死角がないか
をチェックしましょう。緑が生い茂る公園は環境によいと思われていますが、防犯面から考えるとよくありませんね。外からでも、公園の内部が見渡せるように、整備されているかがポイントですね。もちろん、ゴミや雑誌などが散乱していないかのチェックも忘れずに。
違法駐車が多いかもチェックしましょう。違法駐車が多いと、道全体の見通しが悪くなり死角が多くなります。そして、車に引きずり込まれたりする犯罪も起こりやすそうです。もちろん道幅も狭くなり、交通事故の心配もでてきます。
そして夜道の街灯も、よく見てみましょう。暗い夜道は、多くの犯罪が起こる場所です。また街灯は、その街の防犯意識が一番表れるところともいわれています。街が積極的に防犯活動をしているところは、街灯の設置もしっかりとされています。「たかが街灯、されど街灯」。街灯をチェックすれば、街の安心度が計れます。
街の様子から、チェックするポイントを紹介しました。 他にも、自治体や警察などの取り組みが成功している例があります。
次のページでは、自治体などの取り組みを紹介しましょう!