角度を変えて眺めてみると意外な一面も　日本一の地場産業がある街(2ページ目)

大阪：電気製品など工業系が盛ん

大阪府の全国トップの地場産業をみてみましょう。まずは、魔法瓶・魔法瓶ケースでなんとシェアが70％強。「象印マホービン」や「タイガー魔法瓶」などこれらの企業はどちらも大阪が本社。瓶などの主要部品のメーカーが多くあったのが、発展した理由でもあります。

また、液晶テレビや冷蔵庫も全国トップでシェアも共に3割強を占めています。「松下電器産業」「三洋電機」も大阪が本社。オーディオや家電製品も強いですね。また、水彩絵の具、乳幼児服、チョコレート、食パンなどもトップ。生活に密着しているモノもしっかり生産しているようです。

東大阪ではオンリーワンの技術を持った中小企業が多い。NASAで採用されるような部品を作るところも。

次に、府下の各都市を見てみましょう。それぞれ特徴ある「全国ナンバーワン」がありますよ。まずは、繊維関係から。泉大津市は毛布の生産量で全国トップです。真田幸村が発案した真田織の技術を伝える「真盛社」が、泉大津に設立されたのが産業のはじまりとか。歴史を感じさせますね。また、泉南市は軍手の生産で全国一です。ともに、南大阪で繊維関連が盛んなようです。

また面白いところでは、大東市がパチンコ玉生産量で、守口市がたこ焼き器の生産で日本一です。ともに、大阪市の東側に位置するエリア。大阪らしい生産物ですね。また、東大阪市では、可住地1km²あたりの工場数が日本で一番多いところでもあります。東大阪のエリアは、特定の技術をもった中小企業が多い地域といえるでしょう。

その他にも、ちょっと楽しい日本一がありますよ。 岸和田市はだんじり祭りで有名ですが、だんじり保有数でも全国トップ。また、富田林市の「PL花火」も有名ですね。12万発の打ち上げ数といいスケールといい他ではお目にかかれません。このように、お祭り関連でも日本一がありました。

次のページでは、兵庫・奈良・和歌山を見てみましょう。