給食とお弁当、どっちがいい?
幼稚園のお弁当、毎日作るのは大変……?
現在の幼稚園では、お弁当のところもあれば、給食のところもあって、どちらが多い、と断定できない状況です。なかには週の半分ずつ給食とお弁当の日があったり、週に1日だけ給食、あるいは週に1日だけお弁当といったところもあります。とにかく、園の方針や園長先生の考えに基づいて、自由に給食とお弁当が取り入れられているのです。
そもそも、幼稚園は「教育機関」と位置づけられていることから、保育所とは違って園の中に給食を調理する炊事施設がなくてもいいことになっています。そこで、かつてはお弁当の園がほとんどだったのですが、今は、母親も忙しく、中には働いている母親も増えたことや、みんなで同じ食事をいただくということの教育的な効果を考えて給食を取り入れるところが増えて来ています。
給食には給食の、お弁当にはお弁当の良さがあり、どちらがいいという点では、甲乙付けがたいものがあります。
今どきの園給食事情
あちこちの幼稚園に行ってみると、給食はまさに「ピンキリ」だな、というのがガイドの実感です。
自園給食にこだわり、園の栄養士が毎日のメニューを決めた上で、ご飯や汁物、おかずにそれぞれ食器を使って配膳しているところもあれば、宅配の子ども用弁当を給食として食べさせているところまで、かなりの差があります。
こだわりがある園は、とことんこだわっていて、食育の一環として、子どもたちが自分で作った野菜を使ったり、給食を作るお手伝い(トウモロコシの皮むきなど)をしているところもあります。
給食の外部搬入をする業者がどんどん増えていますが、宅配の子ども用弁当は、中身を見ると大人が買うお弁当と同じく、どうしても揚げ物や肉類が多くなってしまいがち。子どもの健康を考え、家庭での食事同様、園の食事も大切にしたいと考えるなら、入園する前に必ず給食について確認しておきましょう。事前に試食会などがあれば安心です。給食に自信のある園なら、そういった会も自信を持って行っていることがあります。逆に、揚げ物ばかりでカロリーが高そうな宅配弁当を食べさせているのに、一方で「食育」として食べ物の栄養素や野菜の大切さなどを教えていたりしたら、教育としてアンバランスな感じがしますよね。食は生活の基本。短い時間であっても、大切にしたいものです。