各家庭の食卓はさまざま。地方によっても食の嗜好は違う。同じ関西でも違うものが…… |
総務省統計局が毎月行っている「家計調査」は、世帯の収入や支出、貯蓄・負債などを調査しているものです。その調査項目は収支の細かいところまで及んでおり、食品の支出などの細かい内容まで網羅されています。
今回は、平成15~17年平均の家計調査品目別データを県庁所在地別に集計したものからピックアップします。関西の大阪・京都・神戸・大津・奈良・和歌山の6都市の「世帯当りの使った金額」です。同じ関西でも食卓の様子が違うのがわかりますよ。
関西エリアはパンが大好き
まずは、主食のほうから見てみましょう。世帯あたりのお米の消費金額の全国トップは静岡市。関西では、9位京都市・10位和歌山市が全国10位以内にランクインしています。関西エリアではパン食が好まれている、パンにかける金額の全国1位は神戸市。 |
パン好きを裏付けるデータはまだありますよ。マーガリンは、全国1位が大津市、2位が神戸市、5位奈良市、6位は京都市となっています。ジャムも全国1位が神戸市で、5位京都市、7位大津市、9位奈良市となっていますよ。パン食が好まれているのがよくわかります。 関西の中でも、神戸市がパンとジャムが全国1位なっており、特にパン好きのようですね。
牛肉の消費も全国トップクラス
次に肉類の消費動向を見てみましょう。肉類の消費金額で全国1位は大津市。2位以下も和歌山市、神戸市、奈良市、京都市と5位まで関西の都市が独占しています。大阪市も10位に入っており、関西の都市は全て全国トップ10に入っています。肉類の内訳を見てみると、牛肉の消費が際立っており関西の都市は全て全国トップ10に入っています。それに対して、豚肉は少ないようです。関西では「肉=牛肉」が成り立っていますね。意外だったのが鶏肉。鶏肉も、4位大津市、6位和歌山市、7,8,9位が奈良市、京都市、神戸市と続いています。鶏肉も好んで食べられていますね。お肉の嗜好はどの都市も同じような傾向です。肉類を好む「グルメ志向」の関西エリアです。
加工肉のほうに目を向けてみると、少し事情が違うようです。加工肉全体では、4位に大津市、9位に奈良市が入る程度。ハムは全国2位が奈良市、5位が神戸市、8,9位が京都、大津市となっています。パンの消費量が多いエリアでハムも好まれているようですね。それに対してソーセージは、全国2位に大津市が入っているのみ。大津市は加工肉も多く食卓にのぼっているようです。
牛乳・卵は京都・大津が多い
次に、牛乳を見てみましょう。牛乳の購入金額の全国1位は京都市。続いて2位は大津市となっています。10位以内には他の関西の都市は入っていません。牛乳の消費金額では関西の中でもきれいにわかれましたね。また卵も、全国1位が大津市、3位が京都市となっています。他には8位奈良市、9位神戸市と続いています。牛乳や卵に関しては、京都滋賀エリアでよく買われているようですね。
次のページでは、調味料や嗜好品などを紹介しましょう。意外な都市で多く使われいますよ!。