▼ラストスパート!繁忙期終了まであと僅か!
1年の中でこの2月・3月という時期は、賃貸市場で一番忙しい時期である。
入学・就職・転勤・結婚・・・
賃貸の不動産会社からすれば1年の売り上げの半分以上がこの時期に集中しているといっても言い過ぎではない。
建築も同じで、人が一番動くこの時期を見込んで建物完成を間に合わせるため、新築物件は当然人気がある。
入居者の入れ替わりが多いということは、空室も当然に出るということである。
中古の物件もあれば、新築の物件との競合にもなる。
あなたが所有している物件に人気があり常に満室をキープしていればよいが、空室が目立ち、他の空室物件同様「その他多数」の仲間にならないとも限らない。
そうならないためにも一工夫が求められる。
今回は、あなたの物件が入居希望者の案内時に如何にサプライズを与え、成約されやすくなる方法について解説しよう。
▼内見者にサプライズを与える!
まず、入居希望者の視点になってみよう。
ご自身の物件を入居希望者が部屋を見るということは、既に以下のことがクリアーされていることを認識していただきたい。
1.立地の問題
(通学・通勤など物件から通う場所までの立地は問題ないということ)
2.賃料など条件
(手の届きそうもない賃料・条件の物件を見たいとは思わない)
入居希望者が「部屋の内部を見てみたい」と思うには先ほどの条件が合っているので、あとは、
1.陽当たり(部屋にどのぐらい陽があたるか)
2.環境(買い物や駅までの距離・病院・幹線道路に面していないなど)
3.居室の広さ(自分の持っている家具が置けるかなど)
4.設備等(防犯面や他と変わった設備)
などはどうなっているのかを確認しにきていると考えていい。
1と2は建物の建っている環境に左右されるためどうしようもできないが、3と4は大家側のちょっとした工夫で内件者に魅力ある部屋に見せることは十分可能だ。
例えば、部屋には植物の置物を置いて生活観を連想させるようにする。
何もない殺風景な部屋だと自分が生活するイメージがすぐには沸かない。
そこに植物やちょっとした家具などを置いて置くことで、自分の生活のイメージを沸かせるのである。
また、設備などを説明するために部屋のいたるところにポップなどを貼って解説してみるのもお勧めだ。
コツはポップに書くコピーで、できるだけその人が使いこなしている姿を想像できるようにすることである。
例えば部屋の窓にポップで「ウワ―なんて陽当りがいいの!」だとか「広くて使いやすいクローゼット!スーツが100着入るかも?」などと書いて貼っておくのである。
すると内件時に見学者はそのポップを見て自分の生活観をイメージするのである。
また、「コンビ二まで徒歩2分!」、「病院が近いから病気のときも安心」といった周辺環境もさりげなくアピールすることも効果的だ。
重要なことはご自身の物件が「その他多数の物件」にならないようにすることである。
いくら、あなたが「いい部屋だと思うんだけどな~」と思っていても、それが内見者に伝わらなければ意味がないのである。
繁忙期もあとわずか。
もしあなたの所有している物件がまだ空室なら今すぐ実践してみてはいかがだろうか。
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