例えば、この大家さんがまわった業者の中には、70歳代の元気なおばあちゃんが、一人で営業している不動産業者がありました。創業50年の超老舗?です。
大家さんは、入った瞬間、「トンでもないところを訪れてしまった」と思ったそうです。
案の定、おばあちゃんに対し、物件の説明をするも、理解したのか、理解してないのか良くわからない状態。
途中、説明を諦め、資料だけおいて、その日は帰りました。
が、数日後・・・
なんと、ビックリ!入居希望者を紹介してくるではないですか。
しかも、即、契約成立です。
後日、契約手続きの段取りのために訪問してみると、正面ウインドには、手書きの簡素ながら「新築 戸建貸家 入居者募集」と書いた小さな募集広告が掲示されていたのです。
嬉しいですよね。
この大家さんが、自転車で訪問した不動産業者11社。
その内3社が入居希望者を案内してくれ、告知からわずか数日で満室、といううれしい悲鳴を上げることになりました。
専任募集なら直ぐに入居者が決まるわけではない
一方、昔の常識、すなわち「専任ならすぐに入居者が決まる」と思い込んでいる大家さん、Bさんの例を紹介しましょう。
Bさんの物件もAさんと同時期に完成した物件です。
ところが、Bさんの物件には、まだ空室が残っており苦戦しています。
しかも、Bさんの物件は、Aさんの物件よりはるかに好立地にもかかわらず、です。
もし、このまま空室が続けば、賃料の減額など、募集条件を下げる提案を、業者から受けることになってしまうでしょう。
しかし、なぜ、Aさんより、はるかに好立地のBさんの物件にもかかわらず、なかなか入居者が決まらないのでしょうか?
それは、不動産業者に「専任」で募集の依頼をしているからに他なりません。