アパートマンション経営/アパート・マンション経営のはじめ方

建築費高騰 予算が合わないときの対応方法(2ページ目)

いま建築費は急激に高騰しています。私が手がけている案件でも建設会社から、ビックリするような高値で見積りが提出されました.今回は見積りと予算が合わないときの対応について考えてみたいと思います。

浦田 健

執筆者:浦田 健

アパート・マンション経営ガイド

それでも合わないときは・・・


この状況下で、一番まずいのは、「もう引き返せない」と思い込んで、
高い見積りのまま、勢いで建築計画を進めてしまうことです。そうすると、せっかく建物が出来上がっても、結果として、アパ・マン経営は決して思わしい結果は得られません。

たとえば、仮に空室が増えたり、金利が数パーセントでも上がれば、途端に経営が苦しくなってしまいます。さらに、周辺に競合物件が増え続けていることを考えると、オーナーは、とても大きな不安を抱えて経営しなければなりません。

ですから、安定した経営を続けるためにも、建築費をできる限り抑えて余裕を持つことが必要なのです。

勇気を出して計画を見直すことも必要


「それでも建築費が下がらず、困っているんです・・・」

「そろそろ計画をスタートしないと、工期が間に合わなくなってしまいます」

「早くしろ、と毎日のように、ゼネコンの営業マンから督促されます」

もしかすると、そんな方もいらっしゃるかも知れません。そういうときには、営業マンに何を言われようとも、勇気を出して、計画を見直すことが必要です。

例えば、構造を安価構造で見直したり、低層マンションをアパート、戸建賃貸、テラスハウスなどにしてみたり、色々な方法はあります。土地の有効活用は、アパ・マンを建築するだけではありません。他にも活用方法があるかも知れません。

実際に、アパ・マン建築が難しい場合、私はクライアントに対し、率直に、計画を中断することを進言しています。アパ・マン投資は、決して、見栄やその場の勢いでするものではなく、きちんとした収支予測の上に行っていただくものです。

経営者である以上、収支をシビアに見て、事業の是非を判断してください。

【関連記事】
・予算が合わないときの交渉術
・大家さんの建築会社与信チェック方法
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