11月も後半戦に突入しましたが、空室は順調に埋まってきていますでしょうか。当社管理物件では10月はあまり反響がよくありませんでしたが、11月にはいり、徐々に問合せの数や内見数などが増えてきました。
12月に入り年末年始が近づくと、部屋探しされる方が激減してしまいますので、もし空室があるとすればこの時期が踏ん張りどころです。
「そんなこと言われても、いくつも仲介業者を回ったし、やれることはやっています。」
という声が聞こえてきそうですね。もちろん仲介業者回りは大切です。でも、もしそれでもまだ空室があるとしたら、プラスαの工夫が必要になるのです。例えば、アパートの外壁などにつけられている、募集看板についてはどうでしょうか。
「不動産会社の名前が書いてある看板のことですよね。何か工夫のしようがあるの?」
もし募集看板に何も手をかけていないとしたら、もしかすると、ちょっとした作業で、看板からの問合せを得られるかもしれません。
そこで、今回は募集看板について解説させていただきます。
入居者に興味を持たせる看板?
たいていの賃貸物件の募集看板の内容は、
「入居募集中!○○不動産 電話番号は・・・」
というものです。通りすがりの人がこの看板を見ても、よほど外観にひきつけるものがない限り、電話して問合せてみようとは思えないものです。
一般的な入居募集看板 |
そこで、あなたのアパートのウリを看板いっぱいにアピールするようにするのです。間取図はもちろん、付帯設備やお部屋の使い方に至るまで、思いつく限りPRしましょう。
例えば、上下階使えるようなメゾネットタイプの建物であれば、
物件の情報をアピールできる入居募集看板 |
「メゾネットタイプなので、上下階の音が気になりません。これでお子様がどれだけ走り回っても安心です!」
「なんと一間半ものクローゼットがあります!これだけ広ければ収納には困りませんね!」
といった内容です。
看板作成の際のポイント
特に、募集看板に人目をひきつける役目を果たす「キャッチコピー」は工夫しましょう。どこかで聞いたような文言では効果がありません。ターゲットとなる入居者を想像し、関心を持ってもらえる言葉を考えましょう。
看板作成のポイントは、
1、入居者を惹きつけるキャッチコピーを考える!
2、物件のウリをあますところなくアピールする!
3、文章だけでなく、画像や図面を効果的に使う!
4、手間と費用を惜しまない!
です。
看板業者に作成をお願いしてみよう!
「でも、看板は不動産業者が作るもんなんでしょ?」
確かに、仲介や管理をお願いすれば、その業者が看板を設置してくれると思います。でも、そのような看板は連絡先が書いてあるだけで、入居につながる可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
たいていの不動産業者は、あなたの物件を「その他大勢の物件の一つ」としてしか見ていません。そのため、効果があるかどうかも分らない募集看板を時間をかけてまで作ろうとは考えないのです。
大家が強く主張すべき!
当然のことながら、自分の物件の特徴はオーナーであるあなた自身が一番よく知っています。だからこそ、大家であるあなた自身が不動産業者に対して、物件固有の募集看板を作成してくれるように強く依頼する必要があるのです。もしくは、あなた自身で作成することが大切です。
募集看板を工夫したからといって、問合せや内見の数がいきなり何倍にもなることはありません。しかし、募集看板は入居の可能性を広げられる貴重な空室対策ツールの一つです。
近隣にあなたの物件を周知させたり、また、満室時になったとしても入居待ちを作ることができるという効果もあります。
もしあなたの物件で効果が得られにくそうな募集看板がつけられているのであれば、さっそく工夫してみてはいかがでしょうか。入居募集の「網」をたくさん張っておきましょう。今回の手法を募集図面やインターネット等他の広告とあわせて活用することにより、相乗効果が得られるのです。