リフォームマジック!?高額商品なのに品番を見ない不思議
洋服を選ぶ時には試着をし、タグや値段をしっかりチェックする人でも、リフォームの設備選びになるとなぜか品番を見ない人も。
にもかかわらず、「契約前に見積書とカタログの品番を照らし合わせましたか?」という質問をすると、していないという人が意外と多いのです。
バッグや洋服を選ぶ時には、数万円であっても試着をし、タグや値段をしっかりチェックする人でも、なぜか家のこととなると見積書だけ、もしくは写真だけで購入したという話をよく聞きます。なぜカタログで品番確認をしなかったか?その理由を聞いてみると……
- 写真を見せられたので、カタログで品番確認まではしなかった
- 業者の説明を聞いて、勧めてきたままに決めた
- 商品の良し悪しがよくわからなかった
- カタログを細かく見るのがメンドウだった
- カタログの見方がわからなかった
- 全体の工事に気をとられ、細かく見ている時間が無かった
これも、家づくりの中でよく見掛ける、大きなことの前では小さなことが気にならなくなる傾向のひとつのように見受けられます。例えば普段なら高額と感じる10万円も、住宅工事という大金の前では少額に感じてしまう、いわゆる新築マジック、リフォームマジックです。
設備建材の品番が1文字違うと、どんなことが起きる?
品番の一文字違いで、不必要なオプションがついていたというケースも。当然その分費用が加算されます。
キッチンやユニットバスは、部材やオプションが多く、カタログを見るだけではわかりにくいので、図面化されたデータで細かい部材の確認をします。
ここで注意したいのが、住宅用の設備機器や材料には最後についた小さな数字やアルファベットの違いで、機能や材質、値段が違うものがあるということ。
例えば、JP3654―2(a)という商品が見積もりに入っていたら、最後に記された(a)の品番まできちんとカタログと照らし合わせて確認します。この(a)の有無で、要らないオプションが付いていたり、欲しい性能が無かったりすることがあります。
見た目そっくりでも、機能と値段が違う設備建材もある
見た目はそっくりでも、機能も値段も違うものがあるので、品番は最後までシッカリ見て。
例えばフローリング材なら、見た目は同じように見えても品番が違えば、材質、表面強度、防音性能、厚み、水やアンモニアに強いか、床暖房対応か、マンション用か一戸建て用かなど性能が変わります。
品番をカタログで確認する作業は面倒なようですが、後々のトラブルを防ぐためにも、必ず行っておくべき大切なポイントです。
激安チラシで廃番商品?ショールームで実物チェックを
買い物のついでにでも、できるだけショールームで実物を見ておくこと。
悪質な業者の中には、品番を書かずに写真だけ載せて、廃番商品や売れ残り商品を安売りしていることもあります。写真では見分けがつかないものもあります。
どんな商品でも品番を確実にチェックするのが基本、そしてできればショールームで実物を見るようにしましょう。
またリフォームでの後悔や失敗の中でも多いのが、「思ったより狭い」 「実際に使ってみたら不便だった」 と言うような、最初のイメージと現物とのズレです。リフォームをイメージ通りに完成させる3つのコツは、下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■イメージ通りにリフォームする3ヶ条
インテリア材をカタログや色見本からイメージ通りに上手に選ぶ技は下記でご紹介しています。
■壁・床・扉材をカタログやサンプルから上手に選ぶ技
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