住宅設計・間取り/収納プラン

狭いのに広々!収納家具不要の収納プラン(2ページ目)

収納はたっぷり、部屋はゆったり。でも家が狭い。もう無理!と諦めるのはまだ早いですよ。そんな悩みを持っているあなたのために、収納プランがお応えします。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

領域と動線がキーポイント

収納と部屋とをバランスよく配分して、効率のよい間取りにするには2つのポイントがあります。
1.収納領域と部屋領域をはっきりと分ける
2.生活動線と収納の動線を重ね合わせる
左:玄関から見た収納スペース。右:収納スペースから見た玄関。お出かけお帰り動線で収納できる。
そこで参考にしたいのが「シンセ・はぐみ」の間取り。玄関とLDKとを結ぶ動線上に収納領域を設けているのが特徴となっています。収納領域と動線を重ねることで、スペースの無駄を省くとともに、人の動きとモノの管理とが関連付けられた機能的な収納ができるのです。
通り抜けOKが魅力! 左:「シンセ・はぐみ」 右:ガイドの収納案(注:設計変更を保証するものではありません)
間取り図を見ても分かる通り、玄関の近くにまとまった収納空間(左の平面図内のピンク部分)を設けています。その収納空間が床面積全体に占める割合が大きいため、一見すると勿体ないと思えることでしょう。でもその収納のおかげでLDに収納家具を置かなくてすめば、コンパクトな部屋であっても有効面積がキープできます。収納家具がないことのメリットは、次の2点です。
1.室内にデコボコができないからスッキリ
2.背の高い家具が視界を遮らないからユッタリ

さらに、片づけやすい収納を検討するなら、ダイニングから直接使える位置に収納があっても良いでしょう。(上の画像左のガイド案参照)ティーセットや書籍など家族共有のモノをしまったり、育児中ならおむつや着替えをしまう場所にもなります。それらをしまうスペースであれば、奥行きは20~30センチ程度で充分。奥行きの浅い収納を背中合わせに設けることも可能です。

この収納空間のように通り抜けができるスタイルは、クローゼットにも応用できます。
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