一戸建て購入/分譲住宅・建売住宅選び

分譲住宅の選び方とチェックポイント(2)(3ページ目)

数多く多種多様にある分譲住宅の中で、私たちはどのような判断材料を持ちながら検討すればいいのでしょうか。今回はその具体的なポイントについて解説。注文住宅を検討する人にとっても役立つ内容です。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

身の丈サイズだからこそわかることがある

注文住宅を検討されている方にとって、「分譲住宅の選び方は役に立つの?」と感じられる方が多いと思います。しかし役に立つのです、とっても。というのは、分譲住宅は多くの場合、「身の丈サイズ」だからです。

収納スペース
住宅展示場モデルハウス内の主寝室の収納。「いいなぁ」と感じた事例を、リアルサイズな分譲住宅の事例と比較して検討してみるといい
住宅展示場のモデルハウスをみて、「とても私たちには現実的ではない」と思う方にとって、分譲住宅を数多くみてみると非常に参考になることが多いのです。リアルサイズの敷地や建物で検討できますし、必要なもの、不要なものをそこからイメージしやすい。

分譲住宅は、それを建てたハウスメーカーの考え方がよく反映されています。建物の構造については注文住宅と同様であることが一般的ですし、動線や収納、間取りの可変性といった事項も、注文住宅で培ったノウハウが反映されたものだからです。

また、建物価格についても実際にものがあるわけですから、こちらもイメージしやすいですよね。身の丈サイズ、リアルサイズから得られるものは多いはず。ですから、注文住宅を検討されている方も是非、できれば数多くの分譲住宅を見に行かれてみることを、私は強くお勧めします。

多くの建物をみることが「いい住まいづくり」のカギ

「でも、分譲住宅を見に行くにはどうすればいいの?」とお思いでしょうが、簡単です。ハウスメーカーの営業マンに問い合わせてみてください。営業マンは皆さんの要望に合った分譲住宅を紹介して、連れて行ってくれるはずです。そして皆さんのニーズに合わせたアドバイスをしてくれることでしょう。

最小モデルハウス
「現実的でない」との批判を受けて、ハウスメーカーの中には展示場にリアルサイズの建物を建てるケースも
近年、ハウスメーカー各社は住宅展示場のモデルハウスだけでなく、分譲地や市街地にもモデルハウスを建ててそこで営業を行うようになっています。それは皆さんにリアルサイズでわかりやすい提案を行うためです。

私は良い住まいづくりを行うためには、実際にどれだけ多くの建物をみて情報を集めるかがカギだと思っています。現場見学会や工場見学会など様々なものがありますが、分譲住宅の見学も本当に有効な手法です。

注文住宅と分譲住宅を両方検討している方もいらっしゃると思います。見学会など様々な機会を経ながら、是非、「いい家ってどんなものだろう」ということを考えてみてください。そうすることが住まいづくりにおいて、非常に大切なプロセスになるはずです。

【関連記事】分譲住宅の選び方とチェックポイント(1)
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