現在、住宅建築・購入を検討されている方の中には、土地と建物を同時に手に入れたいと思っている方が結構多いのではないでしょうか。そんな方々の有力な選択肢となるのが「分譲住宅」だと思います。そこで、数回にわたって「分譲住宅」について触れてみたいと思います。基本的に完成した建物がある物件が多いため、比較検討しやすいとお考えかもしれませんが、注意したいポイントもいくつかあります。

注文建築という本来の大きなテーマからは外れますが、注文住宅におけるハウスメーカーの選び方にも通じる部分もあります。まず、分譲住宅のおおまかなメリット&デメリットを考えてみましょう。

【メリット】
(1)土地と建物がセットであり、予算と物件総額の関係がわかりやすい
(2)完成した物件であることが一般的で数多くの物件の中から比較検討ができる
(3)周辺環境や教育、利便性などを考慮に入れた検討ができる


【デメリット】
(1)建物の品質や性能の面を信頼できるのか不安がある
(2)入居者のこだわりを反映しづらいという部分がある
(3)その善し悪しを判断する確かな目が求められる
(4)周辺コミュニティーにいちからとけ込まなくてはいけない場合が多い


分譲住宅選びも結構大変!

分譲地
落ち着いたたたずまいの分譲住宅。道路はアスファルトと敷石で車道と歩道を分けている。電線が地中化されているのもポイントの一つ
以上、簡単にメリットとデメリットをあげてみました。メリットについては、おそらく皆さんが考えられていることとあまり変わらず、新鮮味は無いと思います。では、デメリットについてはどうでしょうか。

特に(3)なんてどうでしょう。住宅は価格はもちろんのことデザインや間取り、設備、インテリア、エクステリアなど、様々な構成要素から成り立つものです。いくら具体的なモノがあるからといっても、最終的に一つの物件を選択するっていうのも、結構大変な決断なのですよ。

また、(4)も大切な要素。例えば新興住宅地の分譲住宅を購入した場合、それは新しいご近所づきあいが始まることを意味します。すんなりコミュニティーにとけ込めそうなのか、また、それを支援してくれる仕組みがあるのか、考慮する必要もあるでしょうね。

地域コミュニティー
分譲住宅を購入することは、新しいコミュニティーとの出会いでもある。住民同士が良好な関係にあるのかもチェックしたい
また、新興住宅地の場合は一般的に同じような世代、家族構成の住民が集まり、その点でコミュニティー形成はしやすいもの。しかし、同じような世代が集まると、20年、30年後には街が一気に高齢化してしまうことを意味します。そうしたことに対応策があるのかも大切な視点となるでしょう。

次のページでは、分譲住宅の供給者の特徴から選び方を考えてみましょう。