今回は、分譲住宅の選び方として、具体的なチェックポイントを紹介してみたいと思います。仕事柄、私はよく分譲住宅を見る機会があります。その経験から、「こうしたところをチェックすると善し悪しがわかりやすいのに」と私なりに考えていることがあります。今回は、それをいくつか示してみます。

分譲住宅といってもタイプは色々。今回は、とくに郊外型の分譲物件について考えてみましょう。数十棟、数百棟の分譲地をイメージしてください。まず外観ですが、同じようなデザイン、形状になりがちですが、それでも少しずつでも変化をつけているのか、チェックしましょう。

非常に大切な街なみの統一感

ログハウスの分譲地
分譲住宅といっても種類は様々。ログハウスの分譲地だってある(写真はアールシーコア)
同じような外観であることは、決して悪いことばかりではありません。街や街区の雰囲気に統一感をもたせる上で重要な手法です。ただ、少しずつ建物形状や配置の仕方、外観デザイン、それを構成する部資材に変化があることも、多様性のある街なみづくり、住まい手の個性を重視する上で大切なことです。

街区の建物が雁行に配置されるなど変化があると、いいですね。同じようなかたちの建物が一定間隔に平行に並べられると、無機質な感じがしませんか。隣家と視線が重なってプライバシーの確保に問題が発生する場合があります。また、建物が雁行に配置されていると、隣家の庭が借景となって敷地や庭が広々とした印象になる場合もあります。

次に、庭や駐車スペースを含むエクステリアを見てみましょう。まず庭についてですが、木や草花といった緑があらかじめ植えられていて、周囲ととけ込んでいるかをチェック。植栽も街全体の統一感を印象づける重要なポイントです。ガーデニングが盛んな分譲地では、それが義務づけられていることがあります。

お隣との視線の関係にも注意

隣地との境界
隣地との境界に丈の低い柵を利用した事例。こうすると敷地を広く見せることができる上、視線が通りやすい分、防犯の効果も期待できる
駐車スペースにも最近は、色々な工夫が見られるようになってきました。最近は、タイヤで踏まれても大丈夫な芝を植えているケースもあります。コンクリートで塗り固められた駐車スペースは、ヒートアイランド現象の原因となる場合もありますから、こうした工夫は環境配慮に一環といえます。

それと重要なのが隣家との境界。都市部では塀を建てるのが普通ですが、最近の郊外型分譲地では丈の低い柵や植え込みで仕切るケースが目につきます。これは、隣家とのつながりを生み出すほか、視線が通りやすいという意味で防犯効果も期待できます。街全体で隣家との境界や門扉のデザインなどが決められている場合もあります。

ここまでは宅地としての評価の仕方。次のページでは、いよいよ建物の中に入ってみましょう。建物にもいくつもの重要なチェックポイントがあります。