共用部分で確認したいポイント
共用廊下や手すりをはじめ、共用施設は個人的にはリフォームできないので、しっかり確認しておこう |
実際に建物で確認する場合は、外壁や階段などに大きな亀裂がないか、非常階段の手すりの錆びがひどくないか、廊下の天井などに漏水のしみはないかなどを見てみましょう。また屋上なども見せてもらい、ひび割れがないか確認しましょう。
マンションの場合、長期修繕計画がしっかり実施されていれば、築15年くらいまでに、屋上防水、外壁の補修、階段の手すりなどの鉄部分の塗装工事などは行われているはず。築30年なら専有部分の給配水管などの補修や更新も行われているはずです。そのマンションの修繕計画を見せてもらい、どういう状況にあるのか、管理組合が持っている修繕積立金の合計はどれくらいあるのかなども確認しましょう。
管理体制をチェック!
「マンションは管理を見て買え!」とよく言われますが、リゾートも同じです。中古マンションは実際に利用しているので、それも見て確認しましょう。管理がしっかりされているかどうかは、エントランス、廊下などがきちんと清掃されているかどうかでもわかります。ゴミ置き場もきちんと清潔に保たれているかどうか見てみましょう。
また共用施設の状況もチェック。温泉大浴場では脱衣室や洗面室など掃除が行き届いているかどうか、温泉は利用時間とともにいつ掃除されているかも聞きましょう。
フロントにスタッフが常駐している場合は、スタッフの対応がていねいかどうかも確認できます。また駐車場の空きはあるのかも確認します。
エレベーターや掲示板に「○○禁止」などの張り紙が多いと、入居者のマナーに問題があると考えられます。実際に検討している住戸のお隣や上下の部屋は、どんな方が購入されているかを聞いておくと安心です。
バブルがはじけて以降、中古マンションは価格が下落、買いやすい状態が続いています。ただ多くの物件が売りに出ているマンションの場合、実際に利用されているかどうかも不安です。活発に利用されていない場合、管理費の滞納などから管理が計画的に実施されずスラム化が進み、資産価値が落ちている場合もあります。実際に自分の目で確かめて納得できる物件を購入しましょう。