別荘・リゾートマンション/軽井沢の別荘・リゾートマンション

得意のカレーで軽井沢にカフェをオープン(2ページ目)

リタイアは決めたものの、年金が出るまでは働こうと、軽井沢にカフェをオープン。お店のオーナーとして今までにない出会いが生まれたというNさん夫妻にお話を伺いました。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド


愛犬の腫瘍も消え、看板犬として活躍

吹き抜けのある落ち着いた店内。2階はご主人の趣味であるモノクロ写真のスタジオになっている


軽井沢に引っ越したと同時に「カフェ・カーム」をオープンして1年半。冬の間は週3日定休で、そのうち2日は仕込みと買出し。このスケジュールにも慣れ、少し気持ちに余裕が出てきたというNさん夫妻。

「お店を介して、いろいろな方とのおつきあいが生まれました。人の輪が広がるというのを、肌で感じています」とNさん。現役で仕事をしていたときは、ほとんど地元のつきあいがなく、軽井沢ではゼロからのスタートでしたから、いろいろな人との出会いが楽しくてしようがないといいます。

「こちらに引越してきてまだ間がないときでしたが、犬が脱走したんです。真っ暗ななか、一緒に懐中電灯を持って探してくれた方がいました。数日分の薪を置いていってくれた人もいました」。人の優しさを感じることが何度もあったとNさん夫妻。自然に囲まれて暮らしていると、人も優しくなるのでしょう。

また軽井沢の空気は、愛犬にも幸せをもたらせました。心配していたウィルの悪性腫瘍が、不思議にも消えたというのです。

「カフェ・カーム」でお話を聞いている間に、ご近所の犬友達が遊びにきました。庭に設けたドッグランでひとしきり遊んだあと、大人はお店でティータイム。犬を散歩させているときや、近くの公園で遊ばせているとき、いつのまにか犬を介して知り合いが増えているのだそう。

「お店があるので、自分たちがよそのお店に遊びに行く時間はないのですが、ここに来ていただいたお客様と、ゆっくりお話しさせていただくのが何より楽しみです」と奥様。少しずつ増える常連さんと、交流の輪が深まっています。

最後に、将来は?と質問しましたら、「年金が受けとれる頃になったら、本格的にリタイアします!」とのこと。奥様は趣味の陶芸、ご主人は2階スタジオでモノクロ写真の撮影に専念したいと考えていらっしゃいます。

最初から別荘で定住を考えるのでなく、まだ働けるうちは、Nさん夫妻のように、別荘を生活の手段にする。それもセカンドライフのひとつの生き方なのです。

今回、取材させていただいた「カフェ・カーム」さんは、
住所:〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉1889-87
電話:0267-45-1557
ホームページアドレス:www.cafe-calm.com
です。軽井沢にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。

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