熱海では、新築マンションが急増予定
熱海では2月の中旬から熱海桜が街のなかで咲き始める |
第2次マンション急増期の到来か?2月の中旬から梅が咲き、熱海桜も同時に花開き、ひと足早い春のおとずれを感じる熱海。首都圏から近く、もともと電車でのアクセスもよい熱海は、温泉があり、食べ物がおいしく、冬も温暖であるなどいろいろな要素から、人気のリゾート地です。
そこで第1次マンション急増期といえるのがバブルの時代。バブル期には、平均坪単価が400万円前後という高額なマンションがあたりまえのように販売され、1億円以上の物件もめずらしくはありませんでした。
バブル崩壊後は、開発も急速に下火に。街の条例でマンション開発が禁止される時期もあり、新築マンションはほとんどない状態が続いていました。
熱海の海岸沿いでは、新しい商業施設が建設中 |
「その状況が変わったのが2005年。大規模なマンションが開発されはじめました。ちょうど景気の低迷で、海岸沿いのホテルや旅館が次々に倒産。そこをマンションデベロッパーが、リゾートマンション用地、商業用地として買い取ったという状況です」と東京カンテイ市場調査部上席主任研究員の中山登志朗さん。
実際、分譲された総戸数100戸くらいの規模のマンションは順調に完売。2007年のマンションの平均坪単価は196.7万円、一戸あたり4582万円。2004年の平均坪単価が141.5万円ですから、かなり上昇しているといいます。
「旧来型の観光産業が衰退するなかで、定住者と観光客両方のニーズの対応できる新たなビジネスモデルも模索されています。これが順調に進めば、熱海のニーズもさらに高まりそうです」と東京カンテイの中山さん。
ここでもねらい目は中古マンション
新築マンションの価格が上昇するなか、それほど影響を受けていないのが中古マンション市場です。「坪単価の水準は70万円台、一戸平均1600万円台となっています。流通する数が多いだけに、価格上昇につながらないのでしょう」と分析しています。また近接する箱根や湯河原エリアの中古マンションも、価格は横ばいが続いているので、購入を考えるなら今が狙い目ともいえます。
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