各地で広がる、賃貸の「光熱費0」
また、九州地方でも同じような動きが見られます。
芝浦特機株式会社がシャープ、九州電力、経済産業省などと協力し、日本初の「全世帯太陽光発電付き賃貸マンション」を実現させました。新エネルギー団が実施する、平成17年度の「省エネ大賞」の最高賞、経済産業大臣賞金賞を受賞し、賃貸業界を先駆けています。
この賃貸住宅の屋上には太陽パネルを設け、自家発電をすることで、マンションのエレベーターや電灯などの電気代をまかなっています。また、各家庭にパネル枚数が割り当てられており、それぞれの電気代もまかなうことができるのです。さらに、電気会社と契約して余剰電力を売ることもできます。
ある家庭では、電気を使用しているのに月に数千円の利益を得たほど。また、室内には発電量や二酸化炭素の削減効果を示す液晶パネルが取り付けられているため、知らず知らずのうちに省エネ意識が芽生えるといった二次効果も得られているそうです。
環境に優しく、入居者にもやさしい
電気を使っているのに、さらにあまった電気を売ることが出来る。自然と省エネ意識も高まり、環境へも優しい配慮ができる |
こういった賃貸は、入居者(の財布?)にやさしいのはもちろんのこと、環境への配慮を意識しています。入居者に少しでも省エネの意識を高めてもらい、地球規模での環境問題への認識を促す効果も狙っています。確かに、蓄えられた電力を売ることが出来るのであれば、ちょっとしたお小遣い稼ぎの気分で、省エネに協力することができそうですね。
これまで、分譲マンション、新築一戸建て、リフォームなどの市場で注目されていた「光熱費0」の動きが、賃貸でも広がりつつあるようです。
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アサヒ給湯
芝浦特機