2DKといえば、居室が2部屋とDK(ダイニングとキッチン)があるタイプの間取りのこと。二人暮らしをスタートするときに選ぶ人が多いのですが、一人暮らしで借りる人も少なくありません。2DKといっても、その間取りによって使い勝手は少し違います。間取りごとに見てみましょう。
※間取り図表記に「K」「DK」「LDK」などがありますが、これらは特に何畳以上という規定はありません。が、ここでは、6畳以下のものを「K」、6~10畳未満のものを「DK」、10畳以上のものを「LDK」と表記しています。
標準的なのは40平米
2DKの代表的な間取りは、6畳の和室+6畳のDK(ダイニングキッチン)。居室の6畳2間は、洋室の場合もあります。このタイプだと面積は40平米程度。押入れは1間、バストイレは別。たいていは居室が2部屋バルコニー側に面して並んでいて、その反対側がDK、そこに玄関があるというもの。このタイプの間取りは、2部屋の居室の間が固定された壁なのか、襖などの戸なのかによって使い勝手が違ってきます。【A】のように洋室と和室が壁で仕切られている場合には、それぞれの部屋を独立させて使うことができます。例えば、寝室と居間を区別して使いたい場合や夫婦がそれぞれの部屋を欲しいときに適しています。2人でルームシェアするのにも使いやすい間取りです。また、一部屋を納戸のように使うこともできますね。
一方、【B】のように、2つの居室の間が襖などになっている場合には、戸を開け放せば2つの居室をつなげて使えることができ、広めの1DKに変化させることができます。子供が小さくて目を離せない場合には、できるだけどこにいても部屋の隅々まで目が届きやすい、こういった間取りが適しています。さらに、風通しもよく、エアコンも1台設置すれば部屋全体に効かせることができるのも、この間取りならではのメリットですね。
ただし、40平米程度だと玄関スペースをしっかり確保することが難しく、DKの一部になってしまうケースがほとんど。シューズクロゼットももちろんなく、玄関を空けたらいきなりキッチンが丸見えなのが難点。
うなぎの寝床レイアウトの2DK
【C:うなぎの寝床の2Kの間取り】 築古のアパートに多いのが、この間取り。一列に3つの部屋が並んだタイプ |
一部屋を独立させるタイプもあり
【D:一部屋を独立させた2DKの間取り】 同じ2DKでも一部屋を独立させられるタイプもある。この場合、独立した部屋は静かな寝室として、また納戸として活用できる |
また、このタイプの間取りは廊下があるのが特徴。【A】や【B】のように、「玄関開けたらすぐに部屋が丸見え」ということはなく、さらに靴箱も置くスペースを確保しやすくなります。
このタイプの間取りは、DKと洋室の間の戸をはずしてしまえば、1LDKとして使えるのが特徴です。
面積が広くなると……
2DKでも50平米以上になると、こんな間取りも登場します。【E:らせん階段のある2LDKの間取り】 40平米以上の広さになると、間取りに余裕が出てくる。リビングダイニングが広くなると、4~5人の家族でも余裕を持って暮らせる |
これはテラスハウスなのですが、室内にらせん階段があり、なかなかおしゃれ。2階が2つの居室、1階はLDKなので、寝室や子供部屋とリビングを分けることができます。また、リビング内に階段があるため、2階から外出するときには常にリビングを通らなければならず、また誰が家に帰ってきたかどうかを常にLDKにいるお母さんが把握できるのが人気の秘密です。
難点は、他の間取りに比べて家賃が少し高めになることですね。
このように、同じ2DKでも間取りによって住み心地は違います。小さな子供や乳幼児がいるのか、それとも共働きの夫婦だけなのか。また一人暮らしなのか、SOHOのように自宅で仕事をしたいのか、それぞれにとって使いやすい間取り、使いにくい間取りがあります。部屋探しをするときには、家賃やエリアが第一条件になることがほとんどですが、その次の条件として間取りの配置を考えてみると、せっかく借りた部屋での生活の充実度が違ってきますよ。
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