入居してからの防音対策は?
チェックして入居したつもりでも、やっぱり周りの音が気になることも。住み始めてからでも騒音トラブルを起こさないために、防音対策を取っておきましょう。
◎床にはクッション材を敷き詰めよう
フローリングはおしゃれだが音が響きやすい。厚手のカーペットを敷くだけでなく、消音効果のあるクッション材を敷くといい |
カーペットはできるだけ厚手のもの、毛足の長いもののほうが音を吸収してくれる。小さな子供がいて心配な場合は、床とカーペットの間に防音用のマットを敷くとさらに安心。ゴム製、スポンジ製など素材も様々。ホームセンターで探してみるといい。ただし、これで防げるのは軽いものを床に落としたとき(カーン、キーン、コンコンなど)の軽量衝撃音のほう。大人が歩き回るドスドス、ドンドンといった重量衝撃音はカーペットで完璧にシャットアウトするのは不可能。本来なら、防音工事を施すのがいいが、賃貸の場合は自分で勝手にリフォームするのはダメ。どうしてもリフォームしたいなら、大家さんに相談してみよう。
◎隣との接する壁にも防音対策を
隣との仕切りに押入れがあるときには、物が入っているほうが防音効果は高くなる。布団などかさのあるものを入れておこう。また、隣との境が壁1枚の場合には、背の高い家具(タンスや本棚など)をその壁側に置くと多少防音効果が高くなる。
引っ越しのあいさつが意外にも大切
あいさつは近所づきあいを円満にする潤滑油。入居するときに一言あいさつしておくといい |
近年、おろそかにされがちな引っ越しのあいさつが、実は騒音トラブルを防ぐ大事なファクター。 どんな人が住んでいるのか、顔が分かっているだけでずいぶん人の心は変わるものです。最初に手土産を持ってあいさつに行き、住みだしてからでも顔を見たら「こんにちは」程度の会話をしているだけで、トラブル防止になります。相手に自分をアピールするだけでなく、どんな人が住んでいるのか自分が把握することもできるので、両隣と上下階はあいさつをしておきましょう。(詳しくは、「どこまで我慢できる?他人の騒音」)
それでもトラブルが起こったときには、どのように対応すればいいでしょうか?経験者の例をもとに、対応術を次回ご紹介しましょう。
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