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連帯保証人を頼む人がいないなら?(2ページ目)

賃貸契約には欠かせない連帯保証人。でも、その責任の重さから誰にでも頼めるというわけではありません。その煩わしさを保証会社が代わりに引き受けてくれます。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

借主だけでなく、貸主や管理会社にもメリットが


また、貸主や管理会社にとっても、保証会社を利用することはメリットがあります。

例えば、貸主にとって借主が家賃を毎月支払ってくれるかどうかはとても気になります。保証会社を利用すれば、そんな煩わしさはなく滞納リスクを回避することが可能。管理会社にとっても、滞納した借主に対し、連絡・催促する督促業務を軽減できるため、その分の労働力をもっと有効に活用できるのです。

ただし、デメリットもあります。借主にとって保証会社を利用するためには、費用が必要。金額は、利用する会社によって様々ですが、少なくとも入居するときの初期費用が多くなることは避けられません。また、貸主にとっては利用する保証会社をしっかり見極めないと、万が一滞納している入居者がいたとしても知らないままになってしまう可能性もあります。さらに、管理会社は場合によっては滞納した入居者が近隣トラブルを起こしたりすれば、そのクレーム対応業務が増えることも。

今後の保証会社の傾向は?


中村さんに今後の動向についても、伺ってみました。

中村さん
「昨年、9月に賃貸滞納保証会社の大手・リプラスが破たんしました(関連記事はこちら)。これによって、管理会社の賃貸保証会社に対する不安が顕在化しています。これまで、1社に絞って保証会社を利用していたことが多かったのですが、リスク回避のために数社併用するケースも増えてきています。今後は、賃貸保証会社自体の資金の透明性や安全性を要求されるのではないでしょうか。特に、今後は法整備が進み、回収業務を始め、コンプライアンス重視の管理体制の確立が必要になってくると思われます」とのことでした。

ここ数年、保証会社は増えていたのですが、現在の経済状況を考えるとこれまでのように急増することはないかと思われます。でも、保証会社を必要としている人が確実に増えてきている以上、需要はなくなりません。今後は借主・貸主・管理会社ともにどの会社のシステムを利用するのかを見極めることが大切になるでしょう。


では、具体的にどんな賃貸保証会社があるのでしょうか?また、借主は保証会社を選ぶことができるのでしょうか?続きはこちら→ 「安心できる賃貸保証会社とは?」

【関連サイト】
・賃貸契約の保証人は引き受ける?
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