実践者に聞いた！リノベーションの現在 1(2ページ目)

リノベ実践者の年齢、家族構成、世帯年収

上のグラフは、何歳でリノベーションを実践したのかを尋ねたアンケート結果です。およそ4分の3を、30代前半と30代後半が占めています。リノベーションの実践年齢は、家族構成による世帯年収によって変わってくると言えるでしょう。カップルやファミリーで、夫婦共働きの場合、当然世帯年収が高くなるので、30代前半や20代で実行する人も少なくありません。それに対し、シングルの場合は、30代後半で実行する場合が多いです。次のグラフは、リノベーション実践者の家族構成を尋ねたアンケート結果です。
単に20代後半から30代後半までの世代が、経済的にも、結婚などのライフイベントによっても、家の購入を考える時期であること。また、雑誌やインターネットから情報をキャッチしやすい世代であることも、その理由でしょう。情報収集力の低い世代には、リノベーションという言葉すら知らない人や、中古マンションを買うなんて考えられないという人も少なくありません。

行動力のある人がリノベーションを実践している

このように、リノベーションを選んだ人の年齢、家族構成、世帯年収は、一般的なマイホーム購入時期とさほど変わりはなく、特徴はないと言えます。

つまり、10年前であれば迷わず新築住宅を選んでいたであろう世代の人たちのなかで、中古マンションを購入し、リノベーションする方法を選ぶ人たちが現れてきているということになります。ファッションの世界で、古着を手持ちの服とミックスさせて、オリジナルのスタイルを楽しむ人がいるように、住まいの世界でも、中古マンションと自分たちのライフスタイルを絡めて、オリジナルの家づくりを楽しむ人が現れてきたのです。

それを実行しているのは特別な人たちではなく、ごく一般的な経済レベルで、家族がいようが、シングルだろうが、男だろうが、女だろうが、やりたい人は行動を起こしている、というように見受けられます。

第1回目は、どんな人がリノベーションを選んでいるか？“人”に焦点を当ててお話しました。次回の第2回目では、どんな物件を選んでリノベーションをしているか？“モノ”に焦点を当ててお話いたします。

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