リノベーションという選択肢を知る
住まいを手に入れる手段として、リノベーションという方法があることも知らなかったHさん。初めは新築のモデルルームを見て回りましたが、気に入る物件になかなか巡り会えずにいました。そんなときに、雑誌やインターネットで目に止まったのが、中古物件を購入し、自由に改修して暮らしている人たちでした。「リノベーションという方法に、“しっくり”ときた」とHさんは言います。日当りの良いマンション。ペットの飼育可かどうかも重要な条件でした。 |
築35年、特殊構造の物件を購入
Hさんが購入した物件は、駅から徒歩10分圏内と好立地。駅近の物件は需要が高いため、値段も高め、というのが一般的な常識です。しかし、建物は築35年。更に、特殊な建物構造のため、天井にブレース(主に鉄骨造に用いられる補強材)がむき出しになってしまうという欠点があり、相場よりも割安でした。しかし、Hさん夫婦は、妥協してこの物件を購入したのではありません。天井の欠点は、希望していた『ざっくり感のある空間』というイメージと合致していたため、むしろ利点として受け止めました。また、建物の新しさにこだわりはありませんでした。このような理由から、Hさん夫婦は安く物件を購入することができたのです。
次のページでは、Hさん夫婦のリノベーション費用節約の秘訣をご紹介します。