保育園と幼稚園の違い
3歳または4歳で幼稚園に入園
保育園は厚生労働省の所管、幼稚園は文部科学省の所管。保育園は、母親の就労などによって、子どもを保育することができない場合など「保育に欠ける」子どもが入るというのが基本的な考え方。幼稚園は、教育施設ということで、3歳または4歳の子どもが小学校就学前に通うという位置づけです。
保育時間も、保育園の場合は午前7時半~9時頃までに預け、夕方(または夜)まで、幼稚園の場合は、午前9時頃から午後2~3時頃までというのが一般的でしたが、親のニーズなどに合わせ、また多様な保育を提供するということから、幼稚園でも、習い事などをからめた延長保育を取り入れる園も増えています。
保育年齢も、保育園では、園によって0歳児または1歳児から就学前までなのに対し、幼稚園は3歳から就学前までというのが一般的でしたが、幼稚園でも、2歳児から受け入れるなど、早期入園を実施するなどのところも増えてきています。
幼保一体化って何?
働く、働きたいママが増えたことで、都市部などでは保育園に入れない待機児童が増加するなどの問題が出てきています。このような状況を解消するため、また、保育園は子どもを保育する場、幼稚園は教育をする場と分けて考えるのではなく、子どもを育てるという視点に立ち、幼稚園と保育園を一体化しようという「幼保一体化」も進んできています。
幼稚園と保育園、どうやって選ぶ?
幼稚園と保育園の境目がなくなってきて、さらに園ごとのカラーが鮮明になりつつあります。もちろん指導要領のベースの部分は同じでも、自然体験などを豊富に取り入れて感性を育む方針の園や、どちらかというと教育に力を入れている園もあるでしょう。園庭の広さや遊戯施設の考え方など園舎の作りや、自然に囲まれている、河原に近いなど周辺の環境によっても、園児の1日の過ごし方が違ってくる場合もあります。
子どもの人数が多い大規模園や、少人数でゆったりとした園など、規模によっても雰囲気が違ってきます。また、保育園の場合は、基本的に保護者が園まで連れて行きますが、幼稚園の場合は園バスで向かえに来てくれる場合、徒歩で通う場合などもあります。アレルギーの子どもの食事を配慮してくれる園などもあります。毎日通うところですから、無理がないよう、いろいろな面を確認して考えましょう。
通える範囲の中で、選択肢がない場合は別ですが、数園ある場合には、情報を集め、先輩ママからのクチコミを聞いたり、実際に見に行くなどして、子どもの育ちを考えた園選びをしたいものです。
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