いつの間にか目を酷使してしまう毎日 |
「眼精疲労治療室」は、体系化された眼精疲労対策のメソッドのひとつで、眼精疲労によって減退した調整力の回復と、眼球の周りの筋肉の疲労を取ることをねらいにしているそうです。そこで、疲れ目代表の目の健康ガイド、高林克枝が治療をうけてみました!
自分が眼精疲労だと知らない人が以外に多い!
目の疲れが蓄積した眼精疲労は、よく見過ごされがちなようです。一晩眠っても、その目の疲れがとれず、慢性化してその状態に慣れてしまいます。しかし、それがひどくなると、様々な体調不良を連鎖的に起こすのがこわいところ。吉祥寺森岡眼科の森岡清史院長は、「一般的に眼痛、首や肩のコリ、頭痛、不眠などの症状の患者さんは、まず内科や脳神経外科などへ診療を受けにいく人が多いのです。でも、それは実は眼精疲労が原因の症状であることが分かって、後で眼科に回ってくる場合もよくあります」と話します。
ですから、眼精疲労の一般的症状(目の痛み、目の乾き、目のかすみ、充血、視力変化、まぶたの不快感やけいれん、肩こり、頭痛等)は予備知識として持ち、早めの段階で、眼科医院で診療をうけることが望ましいのです。
さて、今回ご紹介する<「眼精疲労治療室」は、すでに全国十ヶ所以上の眼科医院で行われていて、今後も増えていきそうです。だいたい予約制で、1回約20分。洗眼、マッサージ、ホットパック、点眼、低周波治療、アイスパックの一連のコースです。治療費は、眼科医院により異なり、保健治療の3割負担で1回330円ぐらいの治療代のところと、数千円の自費治療のところがあるようですから事前に確かめるといいですね。
「眼精疲労治療室」で疲れ目スッキリ解消!
「眼精疲労治療室」では、事前に診察が必要で、眼球の痛みの程度、目の乾きについて問診があり、視力変化などをみます。その結果、治療が必要とされる場合に受けることができます。- 洗眼:
たっぷり洗眼液を流しながら、上下、左右を眼球を動かします
たっぷりとした洗眼液で、目の中の油や不純物を取り除きます。
- ホットパック:
両目の上にホットパック(50~55度の温湿布)を置き、マッサージが始まります。じんわりとホットパックの暖かさが眼球に伝わっていきます。これは眼球や目のまわりの血行をよくして、疲労物質を流すそうです。
- マッサージ:
手、腕、肩、首、目の周りのツボを順番にマッサージ
肩に、暖めたジェルパックを乗せると、気分も和らぎます。手、腕、肩、首のツボを押したり、背中をマッサージしてもらったりすると、体がほぐれてきます。最後に、目の上のホットパックをとり、目の周りのツボを押してくれます。
- 点眼:
目から離れたところから的確な点眼ワザ
ビタミンB12を含む点眼液『コバラム』を点眼します。疲労した神経を癒すためのものです。
- 低周波治療:
心地よい低周波刺激
皮膚の深いところ(真皮)や眼球の内側や神経まで温熱効果を与えることで、血行をよくし、疲労物質を取り除きます。それにより、目に栄養や酸素を送る流れをよくしてくれるそうです。こめかみ部分のパッドから、ピリピリッとした心地よい刺激が伝わってきます。
- アイスパック:
冷湿布をして、目と目の周辺をクーリングします。ひんやり、とても気持ちいいです。
- 点眼:
最後に、目の調節力を高める効果がある点眼液『マイピリン』を点眼します。
「眼精疲労治療室」を終えると、疲れ目だけでなく、顔や首筋、肩、腕までもフッと軽くなったような気がしました。たった数十分に思えないほど、さわやかな気分になり、リフレッシュできました。
森岡先生は「目は使えば疲れるものですから、このような治療を予防的に習慣化してほしいですね。そうすれば、眼精疲労に起因する様々な疾患を防ぐことができます」とアドバイス。
生活習慣病と同じように、いつのまにか進行し、他の症状を併発していく眼精疲労。デジタルワールドに住む現代人にとって避けるのは大変なことです。だからこそ、日頃のケア、予防的治療が大切なんだと実感しました。
【取材協力】吉祥寺森岡眼科 森岡清史院長
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