仕事やプライベートの外食が多くて、食事療法をあきらめている人はいませんか? |
以下のカテゴリー別に、外食のときに注意したいポイントを紹介します。
(1)透析向けの外食ポイント
(2)慢性腎炎など向けの外食ポイント
(3)糖尿病向けの外食ポイント
(1)透析向けの外食ポイント
透析をしている人は、高たんぱく、低ナトリウム、低カリウム、低リン、高エネルギー食を心がけることが大切です。以下の6点がポイントです。■塩分量は自分で調節
自宅での減塩食に慣れていて、外食の食事が塩辛く感じる人も多いのではないでしょうか? レストランで注文する際に、塩控えめ、又は塩なしで調理してもらい、食べる時に自分で少量の塩をかけましょう。タレなどを別にしてもらい自分で調節することもできます。うどん、ラーメン、スープ、味噌汁などは、汁を少なめにしてもらい、お湯を足して塩分の調節をするのも可能です。
■体に良い油でカロリーアップ
特にやせ気味の人は、料理はゆでたものや生のものではなく、油で炒めたものや揚げたものを選び、十分なカロリーを摂取するようにしましょう。油は、バターやマーガリンではなく、体に良いオリーブオイルやキャノーラオイルを使うように頼んでみましょう。
■栄養士と行き着けレストランのメニューを分析
外食の時に食べれる献立案を栄養士や家族の人と作成しておきましょう。栄養士によく行くレストラン、弁当屋、居酒屋、ファーストフードのメニューを見せて、食べてもOKな献立をいくつか選んでもらいましょう。栄養相談を有効に活用しましょう! 例えばファミリーレストランのデニーズなら、鍋焼きうどん、ロースとんかつとごはんのセット、トースト、ツナとフレッシュ野菜のサラダ (トマト無し)、肉包餃子、ディアブルチキングリルとライス、林檎のコンポート(アイスクリームとクリームは除く、または控えめにしてもらう)がお勧めです。
■カリウムを控えましょう
一般的な高カリウムの食品は覚えておくのがベストです。慣れるまでは、
高カリウム表を持ち歩きましょう。高カリウムな野菜には、たけのこ、オクラ、イモ類、トマト、豆類、アーティチョーク、ほうれん草、かぼちゃ、高カリウムなフルーツには、アボカド、アプリコット、バナナ、メロン、ネクタリン、オレンジ、プルーンなどがあります。海藻類にも注意してください。
■リンを控えましょう
リンが多く含まれる食品も覚えてしまいましょう。慣れるまでは表を持ち歩きましょう。高リン食品には、乳製品、豆類、ナッツ類、チョコレート、レバー、雑穀類、アボカド、ピーナツバター、コーラ、ビール、とうもろこし、グリンピース、マッシュルームなどがあります。クリームソース、チーズソース、一部の焼き菓子などにはリンが多く含まれていますが、料理に潜んでいて見逃してしまうことも多いので気をつけましょう。
■飲み物にも注意
栄養士にお酒やソフトドリンクについても色々聞きましょう。「お酒は控えて下さい」と言われても飲んでいる人は、「少量飲むならどれがましか?」という質問を必ずしましょう。例えばカリウムやリンを控えるためには、ビールよりはワインや日本酒を少量、お酒を炭酸で割る場合はコーラではなくソーダを、カクテルはオレンジジュースではなくクランベリージュースを使いましょう。
*許容摂取量は個人によって異なりますので、専門家に相談してください。
(2) 慢性腎炎などの腎臓病向け外食ポイント
コンビニなどの食事でも、上手に食事療法が出来るはずです。分からないことがあれば、栄養士などの専門家に相談しましょう。 |
■塩分量は自分で調節
レストランで注文する際に、塩控えめ、又は塩なしで調理してもらい、食べる時に自分で少量の塩を掛けましょう。また、タレなどは別にしてもらい自分で調節することも出来ます。うどん、ラーメン、スープ、味噌汁などは、汁を少なめにしてもらい、お湯を足して塩分の調節をするのも可能です。
■栄養士と行き着けレストランのメニューを分析
行き着けのレストランや居酒屋のメニューを持って、栄養士に相談しに行きましょう。例えば、居酒屋の白木屋なら、有機ロメインdeクラシックシーザー'Sサラダ、ベトナム生春巻き、三代目のカリカリたこ焼き、ビーめし、台湾屋台風ビーフンなどがお勧めです。
■たんぱく質は控えめに
肉・魚・豆腐などが塊で調理される、ステーキ、塩焼き・揚げ出しなどは避けましょう。小さく刻んだ少量の肉・魚・豆腐が少量入っているメニューを選びましょう。クリームソース・チーズソース・ヨーグルトなどの乳製品、卵を使った料理は、料理に潜んでいて見逃してしまうこともありますが、たんぱく質が多めなので気をつけましょう。外食の多い時期は、自宅では低たんぱくの特殊食品などを使って上手にコントロールしましょう。
■体に良い油でカロリーアップ
特にやせ気味の人は、料理はゆでたものや生のものではなく、油で炒めたものや揚げたものを選び、十分なカロリーを摂取するようにしましょう。油は、バターやマーガリンではなく、油は体に良いオリーブオイルやキャノーラオイルを使うように頼んでみましょう。
■カリウムを控えましょう
一般的な高カリウムの食品は覚えておくのがベストです。慣れるまでは、
高カリウム表を持ち歩きましょう。高カリウムな野菜には、たけのこ、オクラ、イモ類、トマト、豆類、アーティチョーク、ほうれん草、かぼちゃ、高カリウムなフルーツには、アボカド、アプリコット、バナナ、メロン、ネクタリン、オレンジ、プルーンなどがあります。海藻類にも注意してください。
*腎臓病は、個人の症状により食事療法が異なります。透析なしでも高たんぱく食が適しているケースやカリウム制限が無い場合などもあるので、必ず専門家に相談して下さい。
(3) 糖尿病向けの外食ポイント
低エネルギー、低炭水化物食が基準となりますが、極端なものではありません。以下の5点に注意して、バランスのよい食事を心がけましょう。■パスタ、ラーメン、チャーハンなど炭水化物メインの食事は血糖値が上がりやすいので少なめに食べましょう。特に、うどんといなり、ラーメンと餃子、ハンバーガーとフライドポテトのように、炭水化物メインの食事のコンビネーションは避けましょう。
■おにぎり、サンドイッチ、麺類など炭水化物がメインの食事をする場合は、たっぷり野菜を食べて食物繊維をしっかり摂取しましょう。血糖値の上昇が緩やかになります。雑穀パンや雑穀米を選ぶと更に効果的です。いも、とうもろこし、グリーンピース、かぼちゃなども炭水化物量が多いので食べすぎに気をつけましょう。
■食事を抜かずに三食きちんと食べると血糖値の高低が緩やかになります。忙しいときでもさっと食べれる、良いヘルシースナックを常備しておきましょう。忙しくても菓子パンとコーヒーでは、炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスが悪く血糖値が上昇しやすくなります。甘さ控えめのパン・野菜ジュース・牛乳、又はおにぎり・果物・甘さ控えの豆乳などと工夫するようにしましょう。
■ビールなどのアルコールは炭水化物量も高いのでなるべく控えるようにしましょう。ビールの中ジョッキ(500ml)には、約215カロリー、炭水化物が約18グラム含まれています。白ワイン一杯(150ml)には、約125カロリー、炭水化物が約4グラム含まれています。
■酢は血糖コントロールに役立つとも言われているので、効率的に取り入れましょう。
いかがでしたでしょうか? できるだけ簡単に外食でも食事療法が出来るように工夫しましょう!