ということで、今回は漢方で考えるニキビの対処法と、タイプ別の漢方薬に迫ります!
ニキビを「3つの色」で分類する!
肌は内臓の鏡。内側からキレイに元気に! |
赤ニキビタイプ
□ 顔全体に赤みが多い(炎症がひどい)
□ 大きさは米粒ぐらいで、突起がある
□ ニキビから出血しやすい
□ 便秘がち
□ ついつい食べすぎ・飲みすぎ
□ 口が渇き、冷たいものを飲みたがる
青ニキビタイプ
□ ニキビが青黒い(くすんだ赤紫)
□ 同じ場所にニキビができやすい
□ 顔やくちびるの色がくすんでいる
□ 生理痛があり、塊がでることも
□ 生理時にニキビが増える
□ アザが治りにくい
白ニキビタイプ
□ 赤みの少ないニキビが多い
□ 生理後にニキビが悪化しやすい
□ 冷え症だ
□ 疲れやすい
□ 肌や髪にツヤがない
□ めまいや立ちくらみが多い
次に、タイプ別の体質の特長と、代表的な漢方薬をご紹介しましょう。以上の赤青白のチェックで当てはまらなかった人は、もしかしたら○○タイプかもしれません……。○○タイプの詳細も次の項で!
赤・青・白色別!の漢方薬選び
自分のタイプがわかったら、早速漢方薬をチェック!■赤ニキビ⇒熱・炎症を抑える効果の高い漢方
顔全体が赤い感じ。痒みや膿をともなう場合も |
ニキビは体内の余計な熱に、外界の刺激が加わることで発生するものですが、3つのタイプのうち、一番炎症性が強いのが赤ニキビタイプなのです。
この場合、「清上防風湯」(せいじょうぼうふうとう)が代表的な漢方として挙げられます。余分な熱を取りながら、膿を出し、皮膚のかゆみや痛みを改善するのに優れています。化膿性の炎症によく用いられる漢方ですね。
■青ニキビ⇒血液をきれいにし、美肌作用もある漢方
赤ニキビが紫色っぽくなり、長引きやすいのも特長 |
青ニキビで真っ先にご紹介したいのが、「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」(けいしぶくりょうがんかよくいにん)です。この漢方は血液循環を良くする「桂枝茯苓丸」に、むくみを取り、美肌効果の高いヨクイニン、つまりハトムギを加えた処方です。
顔はほてるのに足は冷えるといった症状の人にもいいですね。また、ニキビだけでなく、シミやソバカスにも適し、女性の悩みに多く対応できる漢方でもあります。
■白ニキビ⇒足りないものを補う漢方
口の周りの白ニキビや、生理後に悪化しやすいことも |
赤ニキビの処方が「余分なものを捨てる」としたら、白は「足りないものを補う」処方だといえます。つまり白ニキビタイプは、栄養や血液が不足していたり、過労や虚弱体質で、元気が足りないタイプ。なので、ニキビが出来ても勢いがなく、ツヤや突起も少ないのです。
代表的な漢方では、貧血症状にもいい「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)や、体力アップをはかる「十全大補湯」(じゅうぜんだいほとう)などがあります。
■赤青白色以外のニキビには……
以上の3色に当てはまらない場合も数多くあります。
たとえば、ストレスによってニキビが増減するようなタイプは「加味逍遥散」(かみしょうようさん)をベースに、イライラを抑えてホルモンのバランスを調える方剤が向きます。また、混合タイプといって、複数の症状が重なっている場合も多く、漢方を選ぶときには、きちんとした漢方の専門家に診てもらうことが大切です。
ちなみに、ニキビが出来やすい人は胃腸の機能が弱い人が多く、食生活や生活習慣をかえるだけでも、かなり改善できるのも事実です。
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