漢方薬の正しい飲み方

写真上が「煎じ薬」で下が「エキス剤」。用途や生活スタイルによって選ぼう

写真上が「煎じ薬」で下が「エキス剤」。用途や生活スタイルによって選ぼう

漢方薬の正しい飲み方やコツを知って、早く症状を治しましょう。

どんな種類があるの?
漢方薬には、植物の根や花などの生薬をそのまま煎じた「煎じ薬」と、煎じ薬を濃縮し乾燥させた「エキス剤」、エキス剤を固めた「錠剤」などがあります。

いつ飲めばいい?
食事と食事の間、つまり食間(=食後2時間くらい)がオススメです。複数の生薬が合わさった漢方薬は、クスリが吸収されやすい空腹時に飲むことで、効果がよく現われるからです。ただし、飲み忘れては意味がないので、ペースがつかめないのなら食後でも構いません。

エキス剤や錠剤は、白湯で飲まないとダメ?
水でも構いませんが、白湯で飲むのがベストです。これはより煎じ薬に近い状態となり、クスリの吸収が早くなるためです。ちなみに、嘔吐や吐血がある時など、冷やして飲むほうが効果的な場合もあります。ドクターや漢方の専門家の指示に従って飲むようにしましょう。

煎じ薬の煎じ方を教えて!
まず、土瓶に水5~600ccと煎じパックをいれ、10分ほどおきます。強火で一度沸騰させたら、弱火にして3~40分ほどコトコト煎じます。出来上がりの量が2~300ccになりますが、これを1日2~3回に分けて服用します。このとき、鉄製のものだと生薬の成分が変化してしまう恐れがあるので、土瓶がなければホーローやガラス、もしくは自動煎じ器などを使用するといいでしょう。煎じ薬は手間がかかりますが、最近では煎じたものを1回分ごとレトルトパックにしている商品もあります。

苦くて飲めないのだけど……
はちみつを加えて飲んでもOKです。子どもならゼリーに混ぜて飲ませることも。また、煎じ薬よりエキス剤のほうが苦味が感じにくいので、同じ処方があるのなら変更も可能です。なお、製薬メーカーにより生薬の構成割合が異なることもあるので、メーカーを変えるのもひとつの手ですね。

副作用はない?
漢方薬はさまざまな特長の生薬を組み合わせることによって、もともと副作用を出しにくい仕組みになっていますが、まったくゼロとはいえません。ただし、あらかじめ自分の体質を伝えておくことで回避できるケースも多いので、信頼できる漢方の専門家に相談し、コミュニケーションをとることが大切です。

ちなみに、西洋薬との併用は、相乗効果を期待して処方する場合も多いのですが、成分が西洋薬と重なっていたり、治療の妨げとなるケースもあるので、必ずドクターや漢方の専門家に相談してくださいね。