3~5月にかけて日本に飛来する黄砂。健康への影響が指摘されていますが、アレルギーを持っている人にとっても無関心ではいられない問題です。

黄砂の特徴と影響、私たちにできる対策法を解説します。

黄砂って何?

中国の砂漠の砂が日本に飛来する「黄砂」。健康被害も…

中国の砂漠の砂が日本に飛来する「黄砂」。健康被害も…

黄砂は、主として中国の乾燥地帯(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯で強風(偏西風)により吹き上げられた多量の砂塵が上空の風に運ばれて、日本で降下する現象をいいます。一般的には、偏西風が強い春季(3月~5月)に、日本で観察されます。濃度が濃い場合は、空が黄褐色となり、視界が悪くなります。

黄砂の量は、中国の天候に左右され、中国の乾燥地帯・黄土地帯に雨が降ると、黄砂は減ります。
砂漠化は地球規模で深刻な問題ですが、中国では放牧や耕作地などの開発が進むことで、乾燥地帯が増加し、黄砂は増えていると言われています。
 

黄砂に含まれる成分

砂漠の砂ですが、化学組成的には アルカリ性を示す炭酸カルシウム(CaCO3)が10%以上です。また、鉱石として、石英、長石、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物を含まれています。

黄砂粒子を分析したデータによると、アンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンなどが含まれています。これらの物質は、大気汚染の原因になっていると言われています。カビも含まれています。

日本に多くやってくる黄砂の大きさは、直径4μmです。スギ花粉が、20μmですから、マスクで防ぐのが難しい花粉よりもさらに小さい粒子だということです。

次のページでは黄砂の人体への影響と、対策法を解説します。