アレルギー/食物アレルギー

食物アレルギーの原因と症状の基礎知識

食物アレルギーは増えております。食生活の変化、食材の多様化などで本来、生きるために必要な食べものがアレルギー症状を引き起こしてしまいます。食物アレルギーの原因と症状を知る事で、思い当たる食材がありかもしれません。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

食物アレルギーの症状

食物を食べる事によって、本来の無毒のはずの食物が体の免疫を高めたりする事で、様々なアレルギーの症状が出る病気です。
アレルギーの症状は、皮膚、呼吸器、目や鼻、消化管などにも見られます。

  • 皮膚:じんましん、赤い発疹である紅斑、全体に赤くなる紅潮など
  • 呼吸器:咳、ゼイゼイ・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)など
  • 目や鼻:目のかゆみ、充血、目やに、目の周りの腫れ、鼻水、鼻づまり、くしゃみなど
  • 消化管:口の違和感、口唇の腫れ、腹痛、下痢、嘔吐など
  • ショック:血圧が下がって意識が薄れる、脈拍は触れにくく、速くなる
  • 神経:頭痛
  • 腎臓:血尿、蛋白尿

などの症状が出てきます。多い症状は、じんましんなどの皮膚症状です。次に多いのは、喘鳴になります。

食物アレルギーの原因食物

可能性のある食材を多いとアレルギー原因食材を探すのは大変です

可能性のある食材を多いとアレルギー原因食材を探すのは大変です

年齢によって原因となることが多い食材が異なります。平成10~11年度厚生省食物アレルギー全国調査から見ますと、

■第1位
0~6歳まで  卵
7~19歳まで ソバ
20歳以上   魚

■第2位
0~6歳まで  乳製品
7歳以上    エビ

■第3位
0~19歳まで 小麦
20歳以上   ソバ

でした。年齢が小さいと卵、乳製品が多く、大人になってくると、ソバや魚、エビが多くなってきます。

現在、食品衛生法では、卵、乳、小麦、ソバ、ピーナッツ、エビ、カニの7項目が食品に表示しないといけません。あわび、イカ、イクラ、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、ヤマイモ、りんご、バナナ、ゼラチンをできれば、表示した方がよいとされています。

食品を買うときには、内容を確認しましょう。

そこで、原因となる食材は様々な検査で見つけます。原因となる食材を見つけることができたら、治療は原因となる食材をアレルギー症状が出る間は除去することになります。
 

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