まず、ベッドパートナーに気付かれることが、多いようです

まずベッドパートナーが気付くことが多い睡眠中の症状。いびきや無呼吸を指摘されたら要注意

睡眠時無呼吸症候群は睡眠障害の1つですが、症状は睡眠中だけに起こるとは限りません。社会的な生活への影響を考えると、むしろ日中の症状のほうが厄介です。

睡眠中に起こる症状と、起きているときに起こる主な症状を、それぞれ説明します。



睡眠中に起きる睡眠時無呼吸症候群の症状

■ 周期的に繰り返されるいびきと無呼吸
自分では気が付かず、ベッドパートナーに指摘され、初めて診察に来られる方が多いです。

■ 中途覚醒や熟睡障害
呼吸が止まって酸素不足になり、苦しくなって目が覚めることが増加。何度も目が覚めている自覚がない患者さんでも、実際に検査してみると一晩に100回以上も目覚めている重症であることが分かって、驚かれる人もいます。睡眠の質が悪いので、長時間眠ってもまだ睡眠不足と感じることもあります。

■ 寝相が悪い
無呼吸時にする、もがくような動作の他、眠りの質が悪いことで寝返りの回数が通常より増えます。


日中に起きる睡眠時無呼吸症候群の症状

■ 異常に強い眠気
夜の実質的な睡眠時間が短く、深い睡眠が減って睡眠の質が悪くなるため、日中に強い眠気が襲ってきます。居眠りが増えるだけでなく、倦怠感が強まり、集中力や記憶力が落ちて、作業能率が低下します。労災事故や交通事故の危険性が高くなることも問題です。

■ 起床時の頭痛
睡眠中に何度も呼吸が止まると、血液中の二酸化炭素濃度が高くなります。そのため脳の血流量が増えて、頭蓋骨の中の圧力が高まることで頭痛が起こります。

■ 胸やけや喉の痛み
呼吸しようと努力して息んでしまうことがあります。息んで腹圧が高まることで胃液が逆流し、胃酸が食道や喉を焼いてしまいます。時には喘息がひどくなることもあります。

■ 性欲低下や勃起不全(ED)
様々な原因が考えられる性欲低下やEDですが、睡眠時無呼吸症候群を治療することで症状が改善することも少なくありません。

他にも、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の人は高血圧や不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を合併しやすいことが知られています。


診断の決め手は終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

最近では、ホテルで検査を受けるプランもあります

最近では、ホテルでポリグラフ検査を受けるプランもあります

「ポリグラフ」といえば、以前は「嘘発見器」の印象が強かったものですが、睡眠時無呼吸症候群の診断に欠かせないツールでもあります。たくさんのチャンネルで(=ポリ)、体から出る情報を記録する(=グラフ)のがこの検査の特徴。

終夜睡眠ポリグラフ検査では、脳波や筋電図、眼球運動、呼吸状態、血液中の酸素の濃度などをを測って記録します。たくさんのセンサーやコードを体に付けられるため、多少緊張する人が多いようですが、眠る頃には落ち着いて、普通に眠ってもらえます。

眠っている間に行う検査なので、夕食後に入院し、夜の9時~10時にセンサーを取り付けます。病院に一晩泊まって、翌朝の6時ころまで記録したら、センサーをはずして退院。

忙しいビジネスパーソンでも、仕事を休まずに検査を受けることができます。検査の結果は後日送られてくるか、あらためて診察を受けたときに医師から説明を受けます。時間があれば、検査終了後に医師から検査結果の説明を受けることもできます。

気になる料金ですが、健康保険が使えるので、3割負担の人で2万円台から。最近では、宅配便で簡易型のポータブル装置を送ってくれるサービスもあり、こちらは6,000円くらいから受けられます。

終夜睡眠ポリグラフ検査で、10秒以上続く無呼吸や低呼吸発作が1時間に5回以上あった場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。なかでも、無呼吸や低呼吸発作が1時間に30回以上あると重症なので、早めの治療が必要です。
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