5月に気持ちが落ち込みやすいのはなぜ?

芝生に寝転ぶ女性

心身がスランプ状態になる前に、頑張り過ぎないよう、適宜、休養を取り、心の中の不安・不満は口にすることによって、心の外に出してきましょう!

慌しい4月を乗り越え、新生活が順調に進み始めたように見える5月。爽やかで絵過ごしやすいシーズンですが、ゴールデンウィークが終わるころになると、なんとなく気分が冴えない……という人が増え始めます。意欲がみなぎっていた4月から一転、別人のように心身がスランプ状態に陥ってしまうのが、いわゆる「五月病」です。五月病をうまく乗り越えるためのヒントをわかりやすく解説します。

五月病を乗り越える! 不安や不満は外に吐き出しましょう

五月病の本質は心身のスランプ状態です。五月病という名の通り5月に生じやすい症状ですが、似たような心身のスランプ状態は新入生やフレッシュマンに限らず、子供が巣立ってしまった親や、転居、離婚、失業など、新しい生活のストレスに直面している人に生じやすいものです。

「勉強の能率が落ちた」「今までの仕事の量をこなせない」など、心身がスランプ状態になる、大きな原因の一つは疲労です。疲れているのに無理してやれば、仕事の能率は落ちて摩耗してしまいます。さらに無理していると、仕事の能率は一層低下してしまい、心身ともグロッキー状態になってしまう悪循環に陥りかねません。心身のバッテリーがあがってしまわないように、適宜、休養を入れる事は大切です。

ここで、皆さんもご存じだと思いますが、「うさぎとカメ」の物語を思い出してみましょう。うさぎは昼寝をして、カメに負けてしまいました。この物語の教訓は「油断大敵」ということでしょう。しかし、うさぎはゴールまで全力疾走すべきだった、という考えは正解ではないと思います。息切れして途中で倒れてしまっては意味がありませんので、途中で休息を入れる行為は大正解。さすがに昼寝というのは相手を侮り過ぎていますが、油断なく休息を取りながらゴールを目指すのが、物語でも現実社会でもベストなはずです。

新しい環境に適応中の人は、先は長いですから、初めから全力疾走ではなく、適度に休養を入れながら、余裕を持って頑張りましょう。もっとも、うさぎのような手の抜きすぎは禁物ですが。

不満や辛さを溜め込まないことが五月病悪化を食い止めるコツ!

五月病を乗り越える上で、もう一つの重要な点として、不満や辛いことなどを話す機会を持つことです。同じような環境の仲間同士で愚痴を言い合ったりすると、心が軽くなるものですが、「話す」ことは心の病気の重要な治療法である、心理療法の基本でもあります。話すこと自体に、気持ちを軽くする働きがあり、他人の意見を知ることは自分の問題を新しい角度から見るきっかけにもなります。

心身の不調には生活習慣の見直しが効果的

以下に、五月病を始めとする心身のスランプ状態へのその他の対策法もご紹介します。
  • 睡眠時間を確保する
  • 栄養のバランスの取れた食事を規則正しく取る
  • 仲間と話す、コミュニケーションの機会を大切に する
  • 一度に多くのことを達成しようと、頑張り過ぎない
  • スケジュールに余裕を持たせる
五月病は多くの方にとっては、心身の一時的なスランプ状態であり、自力で乗り越えられるものですが、場合によっては、「気持ちが冴えず、何もする気がしない」「イライラして物事に集中できない」といった症状のために、勉強や仕事に身が入らなくなり、学校や会社に行くのが苦痛になったり、実際に行けなくなってしまったりと、日常生活に深刻な支障が生じることもあります。心身のスランプがうつ病のような心の病気につながってしまうこともあるため、その場合は心理療法、薬物療法などの治療が必要であることを、ぜひ覚えて置いていただければと思います。自分の症状にしっかり目を向けて、精神科や神経科を受診するようにしましょう。

心の病気の治療法や診療科の選び方については、「心の病気の治療法一覧」や「うつ病の治療法」、「初めての精神科—診療科の選び方」をあわせてご覧下さい。
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