新しい環境への不安は誰にでもあるもの……

カフェで話す女性

心の中の不安・不満を溜め込まないことが、改善の第一歩です

五月病はその名の通り、新生活の慌しさがひと段落する5月頃に生じやすい症状。五月病と同様の心身スランプ状態は、新入生やフレッシュマンに限らず、子供が巣立った直後の親や転居、離婚、失業などで新しい環境に直面している人にも生じやすいものなのです。

五月病をうまく乗り越えるコツと、予防・治し方のヒントについて、産業カウンセラーがわかりやすく詳しく解説します。


五月病を乗り切るコツは…疲れや不満を溜めないこと

■疲労は蓄積せず、適宜休息をとる
「勉強の能率が落ちた」「今までの仕事量がこなせない」など、心身がスランプ状態になる原因の一つは疲労。疲れているのに無理を続けることで仕事の能率が落ち、それによる疲れでさらに仕事の能率は落ちる……という悪循環に陥ってしまいます。

心身のバッテリーがあがってしまわないように、適宜休養を入れることが大切です。新しい環境に適応しようとしている人は、先は長いことを念頭に初めから全力疾走するのではなく、適度に休養を入れながら余裕を持って頑張るようにしましょう。

■不満は溜め込まず、とにかく話してみる
五月病を乗り越える上で、もう一つの重要なことは、不満や辛いことを話す機会を積極的に持つことです。同じような環境の仲間同士で愚痴を言い合ったりすると、心が軽くなるものですが、「話す」ことは心の病気の重要な治療法である、というのが心理療法の基本。話すこと自体に、気持ちを軽くする働きがあり、他人の意見を知ることで自分の問題を新しい角度から見ることができるのは大切です。


特に5月は意識して! 五月病のスランプ対策&治し方

五月病のような心身のスランプ状態への対策をまとめてみましょう。

  1. 睡眠時間を確保する
  2. 栄養のバランスの取れた食事を規則正しく取る
  3. 仲間と話す、コミュニケーションの機会を大切に する
  4. 一度に多くのことを達成しようと頑張り過ぎない
  5. スケジュールに余裕を持たせる

五月病はほとんどの場合、心身の一時的なスランプ状態で自力で乗り越えられます。しかし、「気持ちが冴えず、何もする気がしない」「イライラして物事に集中できない」といった症状のせいで勉強や仕事に身が入らず、学校や会社に行くのが非常に苦痛で家を出られない場合などは、心理療法や薬物療法などの精神科での治療が必要な場合もあります。

自分の症状にしっかり目を向けて、精神科や神経科を受診するようにしましょう。心の病気の治療法や診療科の選び方については、「心の病気の治療法一覧」や「うつ病の治療法」、「初めての精神科—診療科の選び方」を併せてご覧下さい。


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