背骨・骨盤の歪み……気になるのはなぜ?
背骨や骨盤の歪みが気になったことはありませんか?
まず、なぜ歪みを気にされる方が多いのでしょうか? 以下は患者さんからよく聞く声ですが、同じような心配を抱えている方は多いのではないでしょうか?
■健康状態への悪影響
- 背骨や骨盤が歪むと、腰痛や肩こりの原因になるという話を聞いたことがある
- 内臓の働きも悪くなって、便秘になるのではないか
- ぎっくり腰を繰り返す原因になるのではないか
- 将来ものすごく腰が曲がってしまい、内臓が圧迫されるのではないか
- 体の歪みは、万病の元だという気がする
- 歩き方がおかしい、と言われてしまった
- 猫背だと老け込んだように見えてしまう
- 姿勢を正そうとしても、すぐに疲れてしまう
- 骨盤が歪むと背骨も歪んでしまい、そのまま固まってしまいそう
肩こり、腰痛では背骨・骨盤が歪む?
筋肉が部分的に硬くなってしまうと、骨盤や背骨が歪みが生じます
実際に、肩こりや腰痛を訴える人の姿勢バランスをみてみると、重心線がズレてしまい、一般的に言われる「関節や筋肉へ負担のかかる状態」を見受けられることが多いです。
また、動作をスムーズに、そして内臓の働きを正常にして、生きていくために適切な体の環境を安定させる大切な神経が通っているのも背骨になりますので、歪みによって健康状態に変化を来たす可能性は十分に考えられます。
そして、背骨や筋肉を触診してみると、背骨がくの字にカーブしている、本来あるべきS字カーブが乱れている、部分的に筋肉の緊張が強く、硬くなっている、といったことが確認できます。自分の体の歪みに気づくことは可能?
骨盤や背骨の歪みは、なかなか自分で気付くことができません。座った時にお尻の当たり具合がいつもと違う、スカートが回ってしまうと敏感に気付く方もいらっしゃるようですが、多くの場合は他人から姿勢を指摘されて気づくようです。
腰痛などの症状が出てから、レントゲン結果や施術院での施術ではっきりと歪みを知る人は少なくありません。
腰に負担あり? 骨盤の歪みチェック法
背骨の歪みには、その土台である骨盤の歪みが関係しています。腰を支える筋肉バランスの変化により、骨盤が歪み、二次的に背骨に負担がかかり歪みを生じることがあります。
歪み方は1つのパターンのみならず、様々あるのですが、ここでは、骨盤の歪みとそれによる腰部への負担が考えられるか…という簡単なチェック方法をご紹介しましょう。
1 仰向けで横になります
床に直接横になると、体が痛いかもしれませんので、カーペットや並べた座布団の上で行ってもよいです。
2 両下肢を挙げてみましょう
既に腰痛の方、腰に違和感のある方が無理に行うと痛める場合もありますのでご注意下さい。
3 足を下ろして、腰の下に手を入れます
腰が浮いて隙間がある人は、その隙間部分に手を入れてください。
4 再度、両下肢を挙げてみましょう
「2」で下肢を挙げた時より、軽く持ち上がりますか?
腰の下に手を入れた方が、スムーズに下肢が挙げられることができれば、骨盤が傾き、腰部へ負担が生じている可能性があります。
※下肢を挙げる時は、思い切り振り上げません。少しの角度でも挙がりやすさの違いは感じることができます。
背骨のカーブが変化するような負担も、徐々に増していくケースもありますので、筋肉の緊張を改善させるなど、体のお手入れをスタートさせるのに適した時期かもしれません。