予防接種・ワクチン/ワクチン・予防接種の種類・時期

予防接種の受け方と種類

病気にならないためにする治療の1つに予防接種があります。予防接種は、現在、生ワクチンと不活化ワクチンがあり、公費で行うワクチンと私費で行うワクチンがあります。まずは、ワクチンの種類とスケジュールについて説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

予防接種の受け方

予防接種

病気になってから治療するより、予防接種でしっかり予防する方が、体の負担が少なくて済みます

予防接種はほとんどの医療機関で受けられます。「集団接種」といって保険所や保健センターで行うポリオなどの予防接種もありますが、ほとんどが「個別接種」といって、自ら医療機関に行って受けるタイプ。

医療機関で受ける場合、公費でできる予防接種は、医療機関が限られているので、事前にその医療機関で予防接種をしているかどうか確認が必要です。また、集団接種と個別接種の分け方は市町村によって異なることがあるので、最寄りの保健所や保健センターに問い合わせるようにしましょう。

子供の場合は、医療機関名に「小児科」「こども」とあれば、大抵は予防接種をしています。大人の場合は診療科に「内科」があれば、ほとんどの予防接種が可能ですが、予防接種のためのワクチンを常備しているとは限りません。さらに、予防接種の希望者のためにワクチン外来や予約制度を設けている医療機関もあるので、診療時間内に飛び込みで行っても対応してくれないこともあります。事前に問い合わせることを心がけてください。

ワクチンの効果と種類

予防接種は多くは、皮下に注射します

予防接種は多くは、皮下注射で行われます

薬で治すのが難しい病気予防のために行う予防接種。注射や内服で病気を引き起こすウイルスに似た「ワクチン」を入れることで、体に「抗体」を作ることが目的です。先にウイルスに対する抗体ができていれば、いざ本当にその病気のウイルスが体内に侵入しても、病原体を破壊したり、無毒化するタンパク質を備えておくことができます。

予防接種で使われるワクチンは大きく分けて2種類あり、それぞれ効果や特徴が違います。
  • 病原体が生きている生ワクチン
  • 病原体が死んでいる不活化ワクチン

代表的なワクチンとそれぞれの効果についても、次ページで確認しましょう。

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