急性アルコール中毒による死亡事故

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吐物による窒息に注意!
急性アルコール中毒では死亡事故のイメージが強いようですが、飲んだアルコールの作用で突然死んでしまうわけではありません。怖いのは、窒息と転倒です。

急性アルコール中毒では、血中のアルコール濃度が上昇すると同時に、アルコールが分解してできるアセトアルデヒドの上昇も起こります。

アセトアルデヒドには吐き気をもたらす作用があります。意識がなくて体が麻痺した状態で嘔吐する可能性が高くなり、嘔吐による窒息が死亡事故を招いています。毎年報道される新人歓迎会などで起きる死亡事故は、呼吸停止ではなくて窒息が多いと推定されます。

また、転倒による外傷も危険です。階段での転倒で骨折などの重傷を負うケースを始め、飲酒自転車による事故も絶えません。飲酒後の自転車走行中、いわゆる自爆事故で頚椎損傷や脊椎損傷、脳挫傷になってしまい、救急車で搬送されるケースがあります。中には頚椎損傷で動けないのに、泥酔状態のため動けないのだろうと判断されて長時間放置されてしまった例もあります。

美酒と感じたらアルコール依存症の入り口

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アルコールは肝臓で分解します!
「アルコール中毒」は、本来は上記のような急性中毒に対して用いるべき用語です。習慣的な飲酒が社会的行動に問題を起こしてしまう場合、アルコール依存症の可能性があります。

習慣的な飲酒とアルコール依存症の間には、大きな差はありません。飲酒して美味しいと感じる人は誰でもアルコール依存症になる可能性があります。昼間働いていて仕事時間帯に飲酒するようになったら要注意です。アルコール依存症は本人の努力では、なかなか依存から抜け出せないので専門の施設で治療を受けるようにしましょう。

さらに慢性化した飲酒習慣が招く病気をご紹介します。
   ⇒5. 飲酒が招く病…痛風・脂肪肝・ビタミン不足 >>
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