あなたの快眠度は、どのくらいですか? |
快眠度をチェック!
睡眠についての悩みがあるのだけれど、病院に行くほどではないと思っている。自分が不眠症かどうか、良く分からないでいる。そんなあなたは、下にある8つの質問を見てみてください。過去1ヶ月間に少なくとも3回以上経験したものをチェックしてみてましょう。- 寝つきが悪く、なかなか眠られなかった
- 夜間、途中で目が覚めた
- 希望する起床時刻より早く目覚め、それ以後は眠れなかった
- 昼寝を含めた総睡眠時間が足りなかった
- 睡眠時間の長さに関わらず、全体的な睡眠の質が悪かった
- 日中、気分が滅入った
- 日中の身体的および精神的活動が低下した
- 日中にも眠気があった
これは、世界保健機関などが作った世界共通の不眠症の判定基準を、すこし簡単にしたものです。あなたは合計いくつ、当てはまりましたか?
快眠度の診断結果!
「快眠度チェック」で、チェックがたくさん付いた人は、要注意です |
■チェック数が6つ以上:赤信号
不眠症の可能性が高いので、早めに睡眠障害の専門医の診察を受けて下さい。
■チェック数が4つ以上:黄信号
不眠症の疑いがあります。まずは、生活習慣や睡眠環境を見直してみましょう。それでも不眠が改善しないときには、医師の診察を受けたほうが良いでしょう。
■チェック数が3つ以下:青信号~黄信号
今のところは不眠症ではありませんが、睡眠に不満がある場合には定期的なチェックをお勧めします。また、チェックを付けた項目の症状がかなり重い方は、睡眠障害の専門医の診察をお勧めします。
それでは、快眠度チェックリストの項目の順に、4つの不眠タイプをご紹介しましょう。
不眠のタイプと対処法
不眠は4つのタイプに分けられています。■入眠障害……眠ろうと思って布団に入っても、30分~1時間以上、眠られない状態。
■中途覚醒……夜中に3回以上、目覚めてしまう状態。
■早朝覚醒……朝、起きようと思った時刻の1時間以上前に目覚めてしまい、その後は眠れなくなってしまう状態。
■熟眠障害……睡眠時間は十分なはずなのに、眠りが浅く、目覚めたときに熟睡感がない状態。
不眠にはいろいろな原因がありますが、自分で何とかできることは、生活習慣や睡眠環境です。食生活を見直し、日中の活動量を増やして、寝室の環境を整えてみましょう。それでも不眠がよくならない場合には、睡眠障害の専門医師にご相談下さい。不眠症の原因となる、体や心の病気が潜んでいることがありますよ。それぞれの詳しい対処法については、今後の記事でご紹介していきます。
昼寝も有効? 睡眠時間を増やす2つの方法
あなたの睡眠時間は、足りていますか? |
睡眠時間を増やすお勧めの方法は、2つあります。1つは、休日の睡眠時間をもう少し増やすことです。平日プラス1~2時間程度なら、大きな問題はありません。もう1つの方法は、平日に昼寝をすることです。「10分の昼寝は、夜の睡眠の1時間に値する」とも言われています。ぜひ、お試しください。
睡眠の満足度を高める
睡眠の質に関する調査によると、睡眠の満足度は、男女とも年齢とともに低下しますが、特に50歳以上の女性で急激に悪化するようです。50歳代の女性は40歳代以下の層よりも睡眠時間が長く、睡眠の深さも深いという調査結果がありますから、睡眠時間の長さと質の良さは、必ずしも一致するとはいえないようです。あなたは「1日8時間は眠らないといけない」と、強く思い込んではいませんか? もしそうなら一度、自分に本当に必要な睡眠時間を計ってみてください。最適の睡眠時間を知ることで、自分に無用のプレッシャーをかけなくなって、睡眠の満足度が高まりますよ。
不眠とうつ病の関係
不眠は、うつ病の始まりのことがあります |
うつ病の症状としては、気が滅入って悲観的になる、「やらなければいけない」と思うが行動できない、食欲がなくなるなどとともに、不眠も重要です。特に早朝に目覚めて眠れない、熟睡した感じがしない、夢を多く見るなどの訴えが多くなります。症状に思い当たるところがある方は、早めに精神科医の診察を受けることをお勧めします。
今回は、簡単にできる快眠度のチェックリストと、睡眠時間を増やしたり睡眠の満足度を高める方法などをご紹介しました。チェックリストは、できれば定期的にやってみて下さい。