美肌にも!? 肌質の改善とグリシンの関係
赤ちゃんは、眠くなったら手足が熱くなります
手足の血流量が増えると、体の深い部分の熱が手足に運ばれて、深部体温が下がります。睡眠の質が良くなるのは、脳がクールダウンしやすくなるからです。一方、手足の血流量が増えると、皮膚の角質の水分量が増えて、肌の潤いが増します。
皮膚にあるコラーゲンを作っているアミノ酸のうち、3分の1はグリシンです。そのため、グリシンを摂ると皮膚のバリアー機能が高まり、敏感肌が改善する効果も確認されています。さらに、寝ついてから初めての深い眠りのときに、成長ホルモンがたくさん分泌されます。大人にとっても成長ホルモンは大切で、日中に傷ついた皮膚の細胞のメンテナンスを眠っている間にしてくれます。
グリシンをきちんと摂るにはサプリメントが効果的
グリシンは、人の体内でも合成できる非必須アミノ酸なので、通常の生活をしていれば不足することはほとんどありません。また、タンパク質を形作っている基本的なアミノ酸ですから、多くの食材に含まれています。特にエビやホタテ、イカ、カニ、カジキマグロなどの魚介類に豊富で、これらの旨味の素となっています。ですから、バランスの良い食生活をしていれば、1日3~5gのグリシンを摂っていることになります。しかし、睡眠の質を改善するためには、眠る前にグリシンを3g摂る必要があります。一度に食事からそれだけの量をとるには無理がありますから、サプリメントを使うのが手軽です。たくさん飲めばより効果が出る、というわけではないので、決められた量を守りましょう。グリシンを飲んだ後は口に甘みが残りますが、これはグリシン自体の味。虫歯の心配はありませんが、気になるなら口をゆすぐと良いでしょう。
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