大阪市のビジネス街に2010年4月にオープンした「旬菜 桜花」。
素材の持ち味を活かした料理を楽しみながら、その食材を誰がどんなふうに育てているのか、この食材を活かすにはどう料理するのがよいのか。一品の料理から会話が広がり味わえるお店です。
森田さんは、料理人として厨房で活躍するだけでなく、「浪速魚菜の会」の理事や、「大阪府有機農業研究会」の代表を勤めた後、「大阪食文化研究所」も主宰し「食と農をつなぐ」活動をされています。
食と農をつなぐ料理人
「旬菜 桜花」のオーナー兼料理長、「大阪食文化研究所」代表 森田龍彦さん
「自分が調理する食材はどのように育っているのだろう?」
初めはそんな些細な疑問から始まり、数年間にわたって、大阪を中心に関西の生産地を訪れ、また「浪速魚菜の会」や、「大阪府有機農業研究会」などの団体で研鑽しながら、多くの生産者さんと信頼関係を重ねてきました。
また「大阪府有機農業研究会」では、有機農業を推進する農家さんや支援する人たちと出逢い、農業に関わらず有機的な暮らし方も含めた活動をするにいたった森田さんは、いつしか農家さんや有機食品流通に携わる多くの人たちに厚く信頼され、「大阪府有機農業研究会」の代表を勤め、現在は「大阪食文化研究所」の代表としても活動されています。
森田さんの口からよく聞かれる言葉は、「おいしさとともに、生産者さんの思いを伝えられる料理を作りたい」ということ。また「料理を通じて、生産者や食文化の発展、そしてお客様には食育や健康づくりに役立てもらえたら」という熱い思いがあります。