年間2000万トンの食品がゴミに!
日本の食料自給率は4割を切る一方で、まだ食べられる食べ物が大量に捨てられています。 画像提供/Eyes Pics |
国立環境研究所「環境研究技術ポータルサイト」によると、「平成19年 環境・循環型社会白書」では、2004年度における食品廃棄物の発生量は1,939万トンで、内訳は産業廃棄物が339万トン、一般廃棄物が1,600万トンとなっています。このうち、24%の460万トンが肥料や飼料などにリサイクルされていますが、全体の76%は焼却や埋立て処分されているのが現状です。
この費用は自治体の財政面で負担になっています。この状況をなんとかしなければということで食品リサイクル法ができ、食品廃棄物の年間排出量100トン以上の事業者は、再生利用に取り組まなければなりません。全体の78%に及ぶ265万トンがリサイクルされるなど、リサイクルへの取り組みは着々と進んでいるのですが、食品流通業や外食産業などのリサイクル率は約3割で、まだまだ廃棄される量が多いのです。
余剰食品を求める人に有効活用する「フードバンク」
芦屋市「フードバンク関西」事務所 |
日本にその活動を持ち込んだのは東京にあるNPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」(旧フードバンクジャパン)で2000年からスタートし、続いて関西でも芦屋市の「フードバンク関西」が2003年から活動しています。今回は事務局 浅葉めぐみさんにお話をうかがいました。