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買収されていく会社をいくつも見てきました |
介護業界も買収合戦の時代に
今回の事件の渦中にあるコムスンは、静岡県修善寺から始まった老人ホーム業界では老舗「日本シルバーサービス」を買収しました。またコムスンの事業を引き受けたいと手を上げているワタミも、神奈川県を中心に老人ホームを展開してきた老舗「アールの介護」を買収しています。買収合戦がはじまったころは「あの会社が買収されちゃうの?」とよく驚いていましたが、ここまで買収がつづいていくと、今では日常茶飯事となってしまいました。最近では、ある頑固な経営者が運営している老人ホームが大手運営会社の傘下に入りました。「介護業界はもうそういう時代に入ったんだな」と感じるようになりました。
買収イコールマイナスは早合点?
買収をきっかけに、全く違う特徴を持つ会社になる会社もありますが、それまでの良さを残していく会社も確かに存在します。今回のコムスンの場合は、不正をきっかけとして他の会社への買収を余儀なくされたケースもありますが、買収をきっかけにサービスの質が向上した老人ホームもありました。つまり、買収イコールマイナスと捉えて、他のサービスに乗り換えるのは、もったいないことになってしまう可能性があります。どのような経緯で買収となったのか冷静に判断した上で、サービスを利用するか否かを考える必要があると、私は感じています。